基本情報

和名
ワルナスビ
分類
被子植物類 真正双子葉類 キク類 ナス目 ナス科 ナス属 (Solanum)
英名
Carolina Horsenettle
学名
Solanum carolinense
状況

写真とメモ

最新の写真

小合溜沿いの草地,2019年12月15日お昼,晴れ

冬枯れの草地に黄色いビー玉が転がっているよう.ワルナスビの黄色い実がたくさん.このあたりはワルナスビが群生する場所で,夏はチクチクする草で歩きにくいところです.水元公園ではこういうワルナスビ地帯が何箇所かあります.



圃場の草地,2018年11月25日午前,晴れ

夏にワルナスビが一面に繁茂していた草地に,みずみずしい黄色い実がたくさんついていて,冬の枯れた草地で目立っていました.一つの枝にいくつもの実が並んでいて,端からしなびていくのですね.

圃場の草地,2018年11月25日午前,晴れ

こちらはまだ黄緑色っぽい実.緑色のすじが透けてみえています.



圃場,20118年2月11日お昼,くもり

黄色いミニトマトのような実を見つけました.もう冬なので実も干からびかけていますが,秋に色づいた頃は綺麗だったのでは.下の写真のように長いトゲがあって,園内で花をよく見るワルナスビの実と気づきました.

ワルナスビの実にはソラニンという有毒成分が含まれていて食べられないとのこと(参考1).物質名ソラニン(solanine)の名前は,ワルナスビと同じくナス属に含まれるイヌホオズキ(英語名 nightshade)のラテン語名 solanum (ソラヌム)から来ています.ワルナスビやイヌホオズキの属するグループは日本ではナス属といいますが,ナス属のラテン語名には イヌホオズキの名前 Solanum のほうが属名になっています.イヌホオズキは,世界中に広く分布する,ありふれた雑草で,日本にも帰化している種類.この植物も全草にソラニンが含まれていて食べられません.そして,ワルナスビやイヌホオズキと同じナス属には,ナス,トマト,ジャガイモ等も含まれています.ジャガイモの芽や根に含まれている毒成分もソラニン.

ワルナスビは,以前は要注意外来生物に含まれていましたが,それを引き継いだ生態系被害防止外来種では指定をはずれてしまいました.参考1によると,全国的に広がっているのですが,侵略的ではないという扱いになったのでしょうか.ここ水元公園では,かなりの面積を侵略されています.

圃場,20118年2月11日お昼,くもり

枯れていても,長いトゲが目立ちます.



水生植物園方面,2012年7月29日午後,晴れ

きれいな花が目につきました.調べてみたら外来種.トゲがあるのと毒があるのとで家畜が食べない.あっという間に増えるとのこと.きれいなんですが.

水生植物園方面,2012年7月29日午後,晴れ

上から撮ってみたら,茎に生える長いトゲが写りました.



参考

  1. ワルナスビ. “侵入生物データベース”(国立研究開発法人 国立環境研究所). http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80320.html, (参照 2024-01-21).
  2. . “”. , (参照 ).