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小合溜沿いの疎林,2024年7月7日朝,晴れ

先日メスのキボシカミキリを見つけたクワの木にオスも発見.オスの触角は長いです.体長22 mm に対して触角は68 mm,長さの比は1:3.1でした.

小合溜沿いの疎林,2024年7月7日朝,晴れ

拡大.木の下から見上げたら,茂った葉の裏に隠れていました.他にも数頭がついていました.


小合溜沿いの疎林,2024年6月30日朝,くもり

去年の冬にキボシカミキリを見つけた場所のクワの木にいるのを発見.体長が18 mmで,触角が32 mm.触角の長さが体長の2倍以下なのでメスですね.メスにしては小型の個体でしょうか.

小合溜沿いの疎林,2024年6月30日朝,くもり

後翅がちょっと見えています.翅を広げたあとなのかと思いますが,別の木から飛んできたというよりも,この近くに他にクワの木がない場所なのでこの木で発生している個体なのではと想像しています.今のところ,園内でキボシカミキリが発生している場所は限られていると想像.



基本情報

和名
キボシカミキリ
分類
節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 カミキリムシ科 フトカミキリ亜科 Monochamini 族 キボシカミキリ属 (Psacothea)
英名
Yellow-spotted Longicorn Beetle
学名
Psacothea hilaris (Pascoe, 1857)
状況

写真とメモ

小合溜沿いの疎林,2023年12月10日朝,晴れ

疎林の林床のノハカタカラクサ群落で見つけたカミキリです.キボシカミキリ,またはキボシヒゲナガカミキリという種類.名前の通り,前翅には大小の薄黄色い斑点が点在していて,非常に長い触角を持っています.クワやイチジクなどのクワ科につく種類ですが,この場所のとなりにクワの木があるのでそこで発生したのかも.園内にはクワの木は多いので生息しているとは思っていましたが,個体数はあまり多くないのかもしれません.

小合溜沿いの疎林,2023年12月10日朝,晴れ

長さを測ってみると,体長が23mmほど,触角は70mmほどでした.キボシカミキリは,オスでは触角が体長の3倍,メスでは2倍とのことなので(参考2),この個体は約3倍なのでオスだと思います.参考2によると,キボシカミキリはもともと日本本土には分布せず,原産地である伊豆諸島,南西諸島,台湾,中国から意図せず人為的に本土に移入された種類のようです.原産地ごとに亜種が異なっていて,どこから移入したかによって,東日本と西日本では別亜種がいるようです.なかなか複雑.



参考

  1. Psacothea hilaris (Pascoe, 1857) in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/9166077 on 2023-12-17.
  2. キボシカミキリ(亜種不明). “侵入生物データベース(国立環境研究所)”. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/60440.html, (参照 2023-12-17).
  3. キボシカミキリ. “虫navi”. https://mushinavi.com/navi-insect/data-kamikiri_kibosi.htm, (参照 2023-12-17).
  4. キボシカミキリ. “東京23区内の虫 2”. http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-383.html, (参照 2023-12-17).
  5. . “”. , (参照 ).