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園内の街灯の下,2024年6月1日夜,くもり

街灯の下の葉上でじっとしていた,オオゲジ.体長は3cmほどで,すでにゲジの最大サイズは超えていますが,オオゲジとしてはまだまだ小さい個体です.この場所にとどまって何かを食べているように見えました.近くにはアリが集まっているところもあり,おこぼれに集まってきたみたい.

園内の街灯の下,2024年6月1日夜,くもり

オオゲジは体節ごとに1対の赤い部分がありますが,この個体はそのスポットが赤くなくて,少し赤みがかっている程度.



基本情報

和名
オオゲジ
分類
節足動物門 ムカデ綱 ゲジ目 ゲジ科 オオゲジ属 (Thereuopoda)
英名
(in Jpn.) Oogeji; A Species of Giant Centipedes
学名
Thereuopoda clunifera Wood (1862)
状況

写真とメモ

街灯の下,2020年8月1日夜,くもり

街灯の下の道を走り回っていたオオゲジ.サイズは以前見つけたのよりもだいぶ小さめでした.オオゲジともっと小さなゲジとの区別は,体色などがわかりやすいらしく,体色が暗いのはオオゲジ,ゲジは明るい体色で縦方向に暗色の線が明瞭に見えるというのが違いです.

写真を撮ってみると,体の後方の足は左右の長さが不揃いで,1本だけ長いのに気付きました.これは何か,なぜ1本だけ長いのかと調べてみると,触角以外の足は15対あり,一番うしろの15対目がこの長い足とのこと.写真を拡大して足を数えてみたのが下の写真です.

街灯の下,2020年8月1日夜,くもり

足の付け根を拡大すると,腿節?のあたりから先がなくなっている足が結構あるようです.Aは触角,足には前から順に番号をつけました.カッコ付きの数字は腿節から先がない足.一番後ろの第15肢も右がなくなっていることがわかりました.左の第14肢もとれているので,右の第14肢と左の第15肢が対になっているように見えていたようです.後ろの方の足が取れてしまう傾向があるのは,捕食者に後ろの方の足を掴まれると足を切って逃げる,というようなことがあるのでしょうか.オオゲジの捕食者はカエル?カナヘビ?鳥?などでしょうか.



園内の草地,2017年8月25日夜,くもり

園内の街灯回りをして,クツワムシの写真を撮ったときにその近くの石垣でじっとしている大きなゲジゲジをみつけました.このサイズのゲジゲジはなかなか街中では見ないように思います.街中で見るのはもっと小さいゲジゲジです.調べたら,日本にはゲジゲジは2種類しかおらず,小さい方がゲジ,この種類(大きい方)がオオゲジでした.人間との関わりではどちらの種類も見た目が気持ち悪い不快害虫で,ゴキブリ他の害虫を食べる益虫という種類.

参考4の「食べると美味しい」というのはひとまず置き,じっとしているところを見るとちょっとかわいいのはわかります.ただ,足を高速で動かして素早く動いているところを見たら,その感想を持ち続けられるかどうか自信はありません.



参考

  1. “ゲジ”. ウィキペディア日本語版. 2020-08-15. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%82%B8, (参照 2020-08-30).
  2. Giant centipede. "The Japan Times". https://www.japantimes.co.jp/life/2002/07/12/environment/giant-centipede/, (参照 2024-06-30).
  3. オオゲジ.“虫ナビ”. https://mushinavi.com/navi-insect/data-mukade_geji_oo.htm, (参照 2024-06-30).
  4. 奇蟲「オオゲジ」は意外とかわいい(あと、食べると里芋味でおいしい).“MOnsters Pro Shop”. http://www.monstersproshop.com/thereuopoda-clunifera-is-cute-and-delicious/, (参照 2024-06-30).
  5. . “”. , (参照 ).