イオウイロハシリグモ Ioiro-hashirigumo Fishing Spider
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街灯の下のクワに巨大なクモが眼を光らせていました.ライトをあてると文字通り眼が光ります.サイズも大きくすごい迫力.なにか黒い虫を捕食中でした.
イオウイロハシリグモは体色が色々変異がありますが,この個体は明るい灰褐色の体です.
基本情報
- 和名
- イオウイロハシリグモ
- 分類
- 節足動物門 クモ綱 クモ目 キシダグモ科 ハシリグモ属 (Dolomedes)
- 英名
- (in Jpn.) Ioiro-hashirigumo; A Species of Fishing Spiders
- 学名
- Dolomedes sulfureus L. Koch, 1878
- 状況
- —
- 時期
月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 成体 1 1 幼体 2
写真とメモ
明るい月夜.この夜は,この大型のクモが林の街灯の下ごとに1頭ずつ!いました.どの個体も,以前朝の草地で見つけたのよりもずっと大きくて迫力があります.こちらが成長した成体のサイズなのでしょう.体全体を短毛に被われています.色調にはかなり変化があって上の写真は褐色ですが,腹部だけ少し明るい色.下の個体は同じく褐色系ですが,腹部背面に黒い模様があります.他に,体全体が濃い目のグレイの個体もいました.イオウイロハシリグモには多型があって,体が淡色系のこれらのタイプの他に,体の両側に白い帯があるタイプもありますが,今回はみつかりませんでした.
この種類の名前,イオウイロハシリグモの「硫黄色」という言葉,日本語としてあまり馴染みのない言葉に感じて,なぜこういう名前をつけたのだろうと思っていたのですが,学名 Dolomedes sulfureus の sulfureus が硫黄の,硫黄色の,という意味なんですね.もしかして学名から日本語の名前を考えたのかも.日本語の「硫黄色」は,● の色(RGBカラーの色名の定義)です.英語の「sulfur yellow」もほとんど同じ色で● です.
上の個体が「ドブネズミ色」とでもいうのでしょうか.こちらも格好いい色です.
こちらは褐色ですが,腹部の色にグラデーションがあります.
雨上がりの朝、しずくのついた葉の上で、大きなオレンジ色の目立つクモを見つけました。体が水に濡れて光ってました。巣は見あたらず、歩き回るクモのように見えました。帰ってから種類を調べると、キシダグモ科というグループ、ハシリグモ類に属するイオウイロハシリグモという種類のようです。イオウイロは硫黄色です。体の模様が多型を示す種類で、かつては何種類かに分けられていたそうです。スジブトハシリグモ、スジボケハシリグモは、今は同じイオウイロハシリグモのスジブト型、スジボケ型などと呼ばれているようです。
このグループ、英語名が Fishing Spider ですが、水際から草地などに分布して狩りをする種類とのこと。
その他の観察記録(写真未掲載)
- 2025年6月28日夜,くもり,園内の街灯の下.幼体
参考
- イオウイロハシリグモ Dolomedes sulfureus. “生きもの好きの語る自然誌”. https://tonysharks.com/Tree_of_life/Eukaryote/Opisthokonta/Iouirohashirigumo/Iouirohashirigumo.html, (参照 2025-08-22).
- イオウイロハシリグモ. “東京23区内の虫 2”. http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-1674.html, (参照 2025-08-22).
- . “”. , (参照 ).








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