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小合溜沿いの草地,2023年5月21日朝,くもり

ヤブジラミがはびこり,クズの伸び始めた草地にて.前翅端の四角い濃色部がぼやっとして輪郭がはっきりしないので,今回のもオオウンモンクチバと判定.他の斑紋は個体差が大きい種類ですが,ここの斑紋は安定しているのですね.観察時期はこれまでで最も早い時期ですが,参考3,4には5月~9月とあるので,今年第1化でしょうか.



基本情報

和名
オオウンモンクチバ
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) ヤガ上科 トモエガ科 (Erebidae) トモエガ亜科 Mocis
英名
Brown-striped Semilooper
学名
Mocis undata
状況

写真とメモ

小合溜沿いの草地,2022年7月10日朝,くもり

朝の草地の草陰に止まっていた褐色のヤガです.羽化したてのフレッシュな翅に見えます.斑紋のパターンはまさにオオウンモンクチバに見えるのですが,翅の色調が全体で非常に明るくて,暗色の斑紋もあまり色が暗くありません.他のこの種類の写真と並べるとかなり雰囲気が違いますね.この個体差が何に由来するのか不明ですが,写真をたくさん並べていくと理由がわかるかも?



小合溜沿いの草地,2022年6月5日朝,くもり

草地の葉上で.おそらく以前見つけたのと同じオオウンモンクチバ.内横線の内側に1対の黒点が目立っていますが,以前見つけたのにはこれがありません.この黒点はある個体とない個体がいるようで,特にオスで発達するとのこと.



水産試験場跡地,2021年8月29日午前,晴れ

疎林の下草に止まっていたヤガ,オオウンモンクチバです.ウンモンクチバ,ニセウンモンクチバと似ていますが,参考4によると前翅の先端付近の濃色の四角い部分が目立つのがウンモンクチバ,ニセウンモンクチバで,目立たないのがオオウンモンクチバ.濃色部はどれもあるのですが,その周囲の色調が明るいと紋が目立ち,周囲が近い色調だと目立たないということです.クズフジを食べる種類とのことで,園内にはたくさんいそうです.日本から東南アジア,オーストラリア,インドまで分布(参考1).



参考

  1. Mocis undata (Fabricius, 1775) in GBIF Secretariat (2021). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/6116646 on 2022-08-04.
  2. Mocis undata. Wikipedia, The Free Encyclopedia. May 24, 2021, 11:04 UTC. Available at: https://en.wikipedia.org/wiki/Mocis_undata. Accessed November 21, 2021.
  3. オオウンモンクチバ. “みんなでつくる日本産蛾類図鑑V2”. http://www.jpmoth.org/Noctuidae/Catocalinae/Mocis_undata.html, (参照 2021-11-21).
  4. オオウンモンクチバ. “暁の蛾類図鑑”. http://kanon1001.web.fc2.com/data_musi/ga/ya_ga/AK_sitaba_ga/oh_unmon_kutiba/oh_unmon_kutiba.html, (参照 2022-08-04).
  5. オオウンモンクチバ. “北河内昆虫記 ”. http://osaka-insecta.sakura.ne.jp/moth/d-oounmonkuchiba.html, (参照 2021-11-21).
  6. . “”. , (参照 ).