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小合溜,2024年9月8日朝,晴れ

もう9月中旬だというのに,小合溜のこの辺りではまだハスの花がポツポツと咲き続けていました.ちょうど岸際に咲いていた花があり,近寄れたので撮影してみました.花びらの開き方から,咲いてから2日目か3日目の花でしょうか.

小合溜,2024年9月8日朝,晴れ

花の内部をのぞき込んだだところ.中央にある花托の上にボタンのような形をしたのが雌しべで,周囲を囲む無数の雄しべが生えています.オレンジ色と黄色の,花托と雄しべを拡大すると地球外生命体の趣きです.

小合溜,2024年9月8日朝,晴れ

花托の拡大.ボタンのような突起が雌しべの花柱です.

小合溜,2024年9月8日朝,晴れ

花托のまわりの無数の雄しべ.雄しべの葯が白く,花糸がオレンジ色.

小合溜,2024年9月8日朝,晴れ

ハスの花びら.花びらのスジは葉脈ではなく花脈と呼ぶそうですが,平行に走ります.

小合溜,2024年9月8日朝,晴れ

花の隣に葉柄が折れていたところです.茎の表面には小さなトゲ.茎の断面には大きな空洞が数個,そのすき間は索状組織です.

小合溜,2024年9月8日朝,晴れ

葉裏.

小合溜,2024年9月8日朝,晴れ

つぼみ.花びらは咲いたばかりは濃いピンクですが,咲いているうちに色が薄くなっていきますが,つぼみの花びらの縁は紫味があります.

小合溜,2024年9月8日朝,晴れ



基本情報

和名
ハス
分類
被子植物類 真正双子葉類 ヤマモガシ目 ハス科 ハス属 (Nelumbo)
英名
East Indian lotus, Sacred Lotus, Lutus
学名
Nelumbo nucifera Gaertn.
状況
IUCN レッドリスト 2024-1:[DD] Data Deficient(データ不足) ver 3.1, Pop. trend unknown (個体数動向 不明), Scope of Assessment: Europe (対象地:ヨーロッパ) (参考1)

写真とメモ

ハス池,2022年8月6日朝,くもり

大きく葉を広げたハスが,ハス池いっぱいに広がっています.ちょうど花の盛りでたくさん咲いていて,風に花びらが揺れていて見事な光景.


ハスの実の手芸品

菖蒲まつり会場,2015年6月20日午後,晴れ

菖蒲まつりの会場テントで上の写真の手芸品が展示してありました.ハスの実の付く「花托」(蓮コラで有名)の実の抜けた穴に,色鮮やかな布(和紙?)でくるんだ小さな綿玉が詰められていて,目を引く綺麗さです.ハスの実の穴がふさがっていると,蓮コラの気持ち悪さもまったく感じられません.調べてみると,ハスの花托は,そのまま蓮の花托とか,ドライ・ロータス・ヘッドなどという名前で,手芸などの材料として流通しているのですね.

菖蒲まつり会場,2015年6月20日午後,晴れ



水産試験場跡地,2014年8月3日朝,晴れ

ハスの葉にナゾの影が!オモシロイと思って撮ったのですが,あとで写真を見ると,斜めに光が透けた葉の緑色の色ムラと葉脈の配置がよい雰囲気なので,むしろナゾの影がないほうがよかったですね.ナゾの影とは,花びらの落ちたあとの花です.

水産試験場跡地,2014年8月3日朝,晴れ

開花2日目ぐらいでしょうか.ちょうどよく開いた花.水産試験場跡地の通路に沿った水路では今年もハスの花がたくさん咲きました.夏の日中のハスの花を撮ると,日向と日陰に強いコントラストができるので,影が非常に暗くなりますね.


ハスの花

水産試験場跡地,2013年7月14日朝,晴れ

朝開き始めている花.2日目ぐらいの花でしょうか.ハスは一旦開くと,午前中開いて午後閉じる,というのを繰り返して4日目に花びらが落ちるそうです(参考3).

水産試験場跡地,2013年7月7日朝,晴れ

ハスの花が満開になった水産試験場跡地の水路.

水産試験場跡地,2013年7月7日朝,晴れ

たぶん今日が1日目の花.

水産試験場跡地,2013年7月7日朝,晴れ

朝早くからいっぱいに開いたハスの花.3日目ぐらいの花.

水産試験場跡地,2013年7月7日朝,晴れ

花びらが落ちる前になると,実になる部分の形がはっきりわかります.

水産試験場跡地,2013年7月14日朝,晴れ


ハスの実

水産試験場跡地,2013年8月25日午前,くもり

ハスの花がほとんど終わって,もうすっかり実の季節になっていました.上はまだ緑色のハスの実の写真です.ハスの実を見ると,ゾワゾワっと生理的嫌悪感を感じる人が多いので,モザイクにしておきました.写真をクリックするとモザイクなしの画像になります.

水産試験場跡地,2013年8月25日午前,くもり

こちらはもう茶色く枯れてきたところ.もう実が抜けているところもあります.


春5月のハスの葉

水産試験場跡地,2013年5月25日夕方,くもり

夏になるとハスの葉が折り重なるようにして水面を覆っている場所ですが,この季節はまだ水面が見えます.水上にハスの葉と茎がとびだしているのはごく少なく,大部分の葉は,水面にスイレンの葉のように浮いていました.しかも葉がかなり小さいです.葉の形がよくわかります.スイレンと同じように茎が真ん中付近についているのですが,スイレンと違って葉に切れ込みがないこと,葉の形がまんまるではなくて中央がわずかにくびれた楕円形になっています.



水産試験場跡地,2012年7月15日夕方,晴れ

ハスの花が咲いていましたが,夕方なので花は開いていませんでした.花が開くのは午前中だけ.午前中に撮りに行かねば.横には花びらの落ちた実が.食べられるそうですが,目のたくさんあるエイリアンのような鳥肌のたつやつですが,この写真では拡大してもみえません.



参考

  1. Lansdown, R.V. 2011. Nelumbo nucifera. The IUCN Red List of Threatened Species 2011: e.T168982A6558521. at https://www.iucnredlist.org/species/168982/6558521. Accessed on 09 October 2022.
  2. Nelumbo nucifera Gaertn. in GBIF Secretariat (2021). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/2882449 on 2022-10-09.
  3. 蓮について. “古代蓮の里(行田タワー)”(公益財団法人 行田市産業・文化・スポーツいきいき財団). https://www.ikiiki-zaidan.or.jp/kodaihasu/karen/hasu.html, (参照 2024-09-20).
  4. . “”. , (参照 ).