最新の写真

小合溜沿いの草地,2024年9月8日朝,晴れ

林縁のクスノキの幼木に,たくさんのクロウリハムシがたかって葉をぼろぼろにしている… ように見えたのですが,ぼろぼろになっているのはクスノキに巻き付いているカラスウリの葉でした.カラスウリはクロウリハムシが好む植物とのこと.

小合溜沿いの草地,2024年9月8日朝,晴れ

こちらは腹部の大きいメス.

小合溜沿いの草地,2024年9月8日朝,晴れ

ボロボロの葉はカラスウリ,もちろんクスノキの葉はまったく食べられていませんでした.



基本情報

和名
クロウリハムシ
分類
節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 ハムシ科 ウリハムシ属 (Aulacophora)
英名
Black Cucurbit Leaf Beetle
学名
Aulacophora nigripennis Motschulsky, 1857
状況

写真とメモ

小合溜沿いの草地,2020年6月14日朝,くもり

雨上がりの朝にクロウリハムシの交尾を発見.右にいるメスの腹部が前翅からはみ出すぐらい大きくなっています.きっと卵でぱんぱん.



小合溜沿いの草地,2013年9月8日朝,くもり

葉上で発見.普通種のクロウリハムシです.これはオス.黄色と黒の色合いがよいです.いろんな種類の葉を食べる園芸の害虫です(参考2,3).

小合溜沿いの草地,2013年9月8日朝,くもり

腹部が卵で大きく膨らんでいるメス.ピンぼけ.


葉上の丸い印について

上のオスの写真では,ちょうど体の周りをぴったり囲むように水で丸が描かれています.「結界」か「縄張り」のよう.これはなんだろう?とちょっと疑問に思いました.水のある場所がちょうど足の先の当たる位置なので,歩いたあとに水が残っているのかなと思ったのですが,2枚目のメスの写真をみて,これがもっと意味のあるものなのかもと思い直しました.写真の左端の方に,丸いスジが2つ残っています.そのスジやスジの内側では葉がしおれたようになっています.葉に丸く噛み瘢をつけるなどしているのかもしれません.葉の食べ瘢すべてにそういう丸い印があるわけではないようです.どういう意味があるのでしょう?クロウリハムシが付けた瘢かどうかも確定していませんので,また探してみたいと思います.

追記) その後,このことについてヒントを見つけました.ウリハムシ,クロウリハムシは,ウリ科の植物が出す忌避物質を避けるため,葉を丸く切るという説明がありました(参考4).だとしたら文字通り,自分を守る結界を張ってるわけですね.面白いので,もうちょっと調べてみることにします.


参考

  1. Aulacophora nigripennis Motschulsky, 1857 in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/5876576 on 2024-09-16.
  2. クロウリハムシ. “虫ナビ”. https://mushinavi.com/navi-insect/data-hamusi_kurouri.htm, (参照 2024-09-16).
  3. [園芸] キキョウに、クロウリハムシの大群が!!(泣. “花と美術館と本の住人”. https://takainoue.hatenadiary.org/entry/20110827/p2, (参照 2024-09-16).
  4. 瓜の害虫「ウリハムシ」・「クロウリハムシ」. “蝶・チョウ・ゆっくり歩き・・・「千蟲譜物語」". https://choyukkuri.exblog.jp/3400868/, (参照 2024-09-16).
  5. . “”. , (参照 ).