ヌマトラノオ Fortune Loosestrife
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水辺の野草園のヌマトラノオ群落の花がちょうど咲き始めの時期.写真は一帯を見渡して一番早かった花序です.つぼみのところにササグモが待機中.
花の拡大.花びらが開いて日があたっていると,5本の雄しべの中心にある雌しべの花柱が赤い色をしているのが見えます.
こちらの花序はまだ全体がつぼみです.
基本情報
- 和名
- ヌマトラノオ
- 分類
- 被子植物類 真正双子葉類 キク類 ツツジ目 サクラソウ科 ヤブコウジ亜科 Lysimachieae 族 オカトラノオ属 (Lysimachia)
- 英名
- Fortune Loosestrife
- 学名
- Lysimachia fortunei Maxim.
- 状況
- 東京都レッドリスト(本土部)2020年見直し版 東京都区部における区分:[VU] 絶滅危惧 II 類,東京都本土部全体における区分:[VU] 絶滅危惧 II 類 (参考1)
- 埼玉県レッドデータブック2011 植物編 [NT] 準絶滅危惧 加須・中川低地における分布状況:○ (参考2)
- 時期
月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 花 3 2 1
写真とメモ
水べの野草園でヌマトラノオがちょうど咲き始める時期でした.花序が直立するヌマトラノオ.花がより多くて花序が垂れるオカトラノオと違っています.
花の拡大をしてみました.花びらは根本でつながった5枚で,花びらの周囲全体が細く内側にカールしています.雄しべは5本.中央に雌しべが1本あるように見えます.雌しべは途中が赤いです.クロヤマアリの大きさのアリがたくさん来ていました.
ヌマトラノオの学名,英名の Fortune は「運命の~」かと思って,ドラマチックな名前の付けられた種類なのかと思っていたら,フォーチュンさんという研究者の名前にちなんで付けられたようです(参考3).
水辺の野草園にある「ヌマトラノオ自生地」という看板のところ.花の季節以外に見るとただ草が生い茂っているだけなので,地味なコーナーですが,満開のヌマトラノオを前にすると壮観ですね.ヌマトラノオの隣には,ハンゲショウも咲いています.
その他の観察記録(写真未掲載)
- 2025年8月3日午前,くもり,水辺の野草園
- 2025年7月20日午前,晴れ,水辺の野草園
参考
- レッドリスト・レッドデータブック・植生図. “東京都環境局”. https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/red_data_book/.
- 埼玉県レッドデータブックについて. “埼玉県生物多様性センター”. https://saitama-biodiversity-center-cessgis.hub.arcgis.com/pages/saitamardb.
- オカトラノオ属(Lysimachia). “山や野に咲く花の写真集(山と花と仕事隊)”. https://akasabinohimajin.web.fc2.com/souhon/s-familyonjun/onjun-sa/sakurasoufamilies/okatoranoogenesis.html, (参照 2024-01-03).
- . “”. , (参照 ).
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