基本情報

和名
オオダイサギ
分類
鳥綱 ペリカン目 サギ科 アオサギ属 (Ardea)
英名
Great White Egret, Great Egret
学名
Ardea alba alba
状況
東京都レッドリスト(本土部)2020年版 東京都区部における区分:[NT] 準絶滅危惧,東京都本土部全体における区分:[○] ランク外 (参考1)(ただし,チュウダイサギを含むダイサギとして)
千葉県レッドリスト−動物編(2019年改訂版)[D] 一般保護生物 (参考2)(ただし,チュウダイサギを含むダイサギとして)
IUCN レッドリスト 2022-2[LC] Least Concern ver 3.1(絶滅のおそれなし), Pop. trend unknown (個体数動向 不明) (参考3)

写真とメモ

最新の写真

小合溜(中土手),2023年3月12日午前,晴れ

小合溜越しに見える中土手はたくさんの植物でジャングルのようになっています.その木の上に大きなサギが止まっていました.脚の色は,すねが黄色で,足関節の下が黒なので,オオダイサギのようです.この場所は,つい先日,小合溜でオオダイサギを見つけた場所のすぐ近く.実は今年園内で見られているオオダイサギはこの1頭だけ説,あると思います.

小合溜(中土手),2023年3月12日午前,晴れ

羽繕い中.



小合溜,2023年3月4日午後,晴れ

小合溜の中土手に面した向こう岸に,目を引く大きさの白い鳥を発見.見慣れたダイサギ(チュウダイサギ)よりも明らかに一回り以上も大きく,首が長くて姿勢がよく颯爽としています.大きさの比較対照とする基準が写っていないですが,オオダイサギ>アオサギ>チュウダイサギ という大きさの関係から,明らかにオオダイサギと大きさだけで確信しました.他の区別点である脚のスネの色も全体が明るい色です.チュウダイサギのスネは基本は黒色で上部のみ淡色の場合もあるとのこと.

小合溜,2023年3月4日午後,晴れ

じっと魚を狙っていましたが,この写真の直後に30cm近くありそうなフナを捕まえました.しかし,それを飲み込むことができず,水に落としてしまい,逃げた魚を追って右往左往しましたが,もう捕まえられず.

よく見ると,顔が緑色がかっています.もう婚姻色が出ているようでした.光の当たり方が見やすいこの写真で見ると,脚の明るい色とは,黄色っぽい色です.

小合溜,2023年3月4日午後,晴れ

首を伸ばすと颯爽としていて,ツルのよう.園内でもオオダイサギが見られることがあるのが確認できてよかったです.



江戸川(江戸川ライン野球場),2023年1月29日午前,晴れ

園内でもよく見るダイサギには2種類いることを知ってから,その区別点をずっと注意していたのですが,これまで園内で見たのはより小型で,留鳥として日本で年中過ごすというチュウダイサギばかりでした.今回はじめてオオダイサギ(候補)を見つけたのですが,それは残念ながら園内ではありませんでした.オオダイサギは冬鳥として日本に飛来し,繁殖は北方で行う種類とのこと.

写真は,江戸川の対岸,はるか遠くに見えていたダイサギです.オオダイサギとチュウダイサギは大きさが一回り異なり,アオサギの大きさを基準にチュウダイサギはそれよりも小さく,オオダイサギはアオサギと同じか更に一回り大きく,首が長いとのこと.この個体は首は長く見えますが,比較対象がないので大きさはわかりません.他に足のスネ(脛)の色がチュウダイサギでは黒い(上端のみが明るい色の場合もあるのに対し,オオダイサギは大部分が黄色または白っぽい色とのことです(参考4).スネとは,写真で水面近くに見えている関節(足関節)よりも上の部分のことなので,この個体のスネは全体が黄色です.左足は影になって色がよくわかりませんが.今度はいつか園内でもっと近くから観察できることもあるかもしれません.

オオダイサギとチュウダイサギは日本のレッドリストではダイサギとして一緒に扱われていますが,国際的データベースでは別種扱いでした(参考5).



参考

  1. レッドデータブック. “東京都環境局”. https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/red_data_book/.
  2. 絶滅危惧種の保護に向けて. “千葉県 環境生活部 自然保護課 生物多様性センター” http://www.bdcchiba.jp/endangered/endang_index.html.
  3. BirdLife International. 2019. Ardea alba (amended version of 2016 assessment). The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T22697043A155465940. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2019-3.RLTS.T22697043A155465940.en. Accessed on 03 March 2023.
  4. ダイダイサギとチュウダイサギ 大きなサギのややこしいお話. “大阪南港野鳥園”. http://www.osaka-nankou-bird-sanctuary.com/o.n.b.s_web/top_cont2/chuudaisagi/chudaisagi.htm, (参照 2023-03-03).
  5. Ardea Linnaeus, 1758. “Integrated Taxonomic Information System - Report”. https://www.itis.gov/servlet/SingleRpt/SingleRpt?search_topic=TSN&search_value=174772#null, (参照 2023-03-03).
  6. . “”. , (参照 ).