セイヨウハコヤナギ(ポプラ) Lombardy Poplar
基本情報
- 和名
- 分類
- 被子植物類 真正双子葉類 バラ類 キントラノオ目 ヤナギ科 ヤナギ属 (Populus)
- 英名
- Lombardy Poplar
- 学名
- Populus nigra var. italica, syn. Populus nigra 'Italica'
- 状況
写真とメモ
最新の写真
葉の落ちたポプラの木を,枝分かれが見やすいかと撮影してきました.日が当たっているてっぺん付近.
日影になっている,もう少し下のところ.ほぼすべての枝が上の方に伸びているのがわかります.幹に近いところで枝の太さが急に変わるところがあるので,剪定管理が行われているのだと思いますので,完全な自然樹形ではなさそうです.
樹皮の様子.樹皮には縦に深い裂け目があり,厚いコルク層があるのがわかります.下の方の枝が落とされていますね.
中央通りのポプラ並木です.周囲に何かがあるような狭い場所では,邪魔にならないように枝を毎年かなり刈り込まれているようですが,この場所のポプラは自然な樹形に近そうに思えたので撮影してみました.上の方は枝を落として高さが伸びすぎないようにしているかもしれませんが.ポプラといえば,幹から枝が上向きに出るので,横に広がらず縦に縦に伸びていく特徴的な樹形です.そのポプラのイメージ通りの縦長の樹形です.
ポプラについて調べてみたら,「ポプラ」からイメージされる縦長な樹形は野生種の特徴ではなく,ある園芸品種だけの特徴なのですね.知りませんでした.野生の原種はヨーロッパに分布する Populus nigra (英語名 black popular,和名 クロヤマナラシ,ヨーロッパクロヤマナラシ,クロポプラ)で,この種類は縦長ではないそうです.この原種から17世紀に作り出された園芸品種とされているのが,縦長の樹形を持つ,日本で言ういわゆる「ポプラ」とのこと.これはクロヤマナラシの変種として扱われたり,園芸品種として扱われたりしますが,英語名は,Lombardy poplar または Italian popular,和名はセイヨウハコヤナギ,イタリアヤマナラシ,イタリアポプラなどと呼ばれています.ヨーロッパでも植栽されるのはこちらばかりなのでポプラといえば原種ではなくこちらが有名という状況のようです.日本に入ってきたのは明治時代.日本にも在来種の近縁種はありますが,縦長の樹形ではなく,また北米原産の別種で日本に導入されたカロリナポプラ(カロリナハコヤナギ)もやはり縦長ではありません./p>
樹冠付近.葉が黄色く色づいています.今度近づいて撮影してみます.
樹冠付近の枝ぶり.樹冠付近は高さを抑えるために枝を剪定しているのかもしれません.葉が落ちたら見てみましょう.
参考
- Populus nigra 'Italica': In "Missouri Botanical Garden". Retrieved from https://www.missouribotanicalgarden.org/PlantFinder/PlantFinderDetails.aspx?taxonid=274293 on 2023-01-03.
- セイヨウハコヤナギ(西洋箱柳). “松江の花図鑑”. https://matsue-hana.com/hana/seiyouhakoyanagi.html, (参照 2023-01-07).
- . “”. , (参照 ).
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