タヒバリ Water Pipit
基本情報
- 和名
- タヒバリ
- 分類
- 鳥綱 スズメ目 セキレイ科 タヒバリ属 (Anthus)
- 英名
- Water Pipit
- 学名
- Anthus spinoletta
- 状況
- IUCN レッドリスト 2022-2:[LC] Least Concern ver 3.1(絶滅のおそれなし), Pop. trend stable (個体数動向 安定) (参考1)
写真とメモ
最新の写真
ヨシ原でタマシギを待っていたときに,タヒバリがヨシ原中に散らばってエサ取りをしていました.タヒバリは園内のヨシ原では道から数mのあたりまで近づいて来てくれます.
タヒバリは今年の冬によく見に行った江戸川河川敷にもたくさんいますが,グラウンドの芝生にいるタヒバリはずっと遠くから警戒され近づけません.園内ではヒトが近くにいても落ち着いているのは,ヨシ原内に侵入してくる動物(ヒトを含む)がいないからでしょうか.グラウンドではヒト(野球少年)も散歩中のイヌも動きが速いので警戒せざるをえないのかなと.
タヒバリは園内で毎冬見られます.夏はシベリア東部やアラスカなどで繁殖し,冬にはそれぞれ日本などのアジアや北米大陸南部で越冬するようです.
数年前は,冬になるとヨシ原のヨシは,一部だけ残してほとんど刈られていた記憶がありますが,最近はヨシ原の外周数メートル幅などが刈り取られ,大部分は枯れたヨシが茂ったままになっています.たぶんヨシ原を隠れ家やエサ場にする鳥のためだと思います.クイナやキジ,オオジュリン,ウグイス,メジロ,シジュウカラなどは今のほうが多いように感じます.一方,ヨシ原が刈られていた頃,ここに多かったタヒバリは現在は逆にあまりたくさん来なくなってしまったかもしれません.
小合溜沿いの広場を歩きまわっていたところ.
ヨシを刈った後のヨシ原には水が入れてあり,浅い泥田のようになっていて,この朝は完全に凍っています.この場所が,セグロセキレイやハクセキレイ,そしてタヒバリのグラウンドになっています.鳴きながら派手な追いかけっこをしているのはセグロセキレイやハクセキレイですが,個体数が多いのはタヒバリです.視界に10~20頭のタヒバリが同時に見えるぐらいのゆるい群れのようになって行動しているようです.
タヒバリは,尾を上下に振りながら歩く様子はセキレイの仲間を感じさせます.この写真のタヒバリは体を伸ばしているので,ツグミの仲間のような雰囲気ですね.一方,下の写真のように体をすくめた感じは,セキレイに似ています.
今回,結構近くから観察できたので,ちょっとマシな写真が撮れました.特に自分の近くにいた2個体の写真を撮りました.その2個体が上の2枚の写真なのですが,この2個体では,白い眉毛の強さがかなり違いますね.一番上の写真では眉毛が長くつながっていますが,2枚目の写真ではうすく部分的になっています.オス・メスの違いや年齢の違いでしょうか.
日が昇ってすぐの時間帯,江戸川の西斜面の草地には朝日があたりはじめています.夏にはヒバリがたくさんいる場所ですが,このときもヒバリのような鳥が地面に数頭見えました.ヒバリのつもりで写真を撮ったのですが,ちょっと違う様子.冬鳥のタヒバリでした.
タヒバリはヒバリとは違ってセキレイの仲間とのことですが,体型,模様や住んでいる場所が似ています.背中の羽の模様が,ヒバリでは白い色がたくさん入るのに対して,タヒバリは風切羽の白線以外はグレイ系であること,腹の色がヒバリでは白っぽいのに対し,タヒバリでは黒い斑点が下の方まで目立つことなどが違いとのこと(参考2).また,タヒバリには,もっとよく似ているビンズイという種類も.ビンズイは目の上の白線とは別に,目の後ろに白斑があるそうです(参考2,3).ビンズイもこの辺りで見られるかもしれないようなので,こちらも注意ですね.もう少しわかりやすい写真を撮りに今度は昼に行ってみます.
参考
- BirdLife International. 2018. Anthus spinoletta. The IUCN Red List of Threatened Species 2018: e.T22718571A131988012. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2018-2.RLTS.T22718571A131988012.en. Accessed on 04 March 2023.
- タヒバリ. “徒然野鳥記(CEC株式会社)”. http://www.cec-web.co.jp/column/bird/bird84.html, (参照 2023-03-04).
- タヒバリとビンズイの違い. “ゆうのすけ写真館”. http://toribird.exblog.jp/19938266, (参照 2023-03-04).
- . “”. , (参照 ).
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿