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園内の水辺,2023年8月6日朝,くもり

数頭のギンヤンマのオスが飛び回っている水辺に隣接する疎林に,交尾中のペアがスッと入っていきました.林に飛び込んだあたりの枝を見上げながらしばらく探すと,影になった枝に止まっているところを発見.オスの腰の水色が鮮やか.

園内の水辺,2023年8月6日朝,くもり

反対側に回り込んでみたところ.



基本情報

和名
ギンヤンマ
分類
節足動物門 昆虫綱 トンボ目 ヤンマ科 ギンヤンマ属
英名
Lesser Emperor(ギンヤンマ種として)
学名
Anax parthenope(ギンヤンマ種として),Anax parthenope julius(ギンヤンマの東アジア亜種)
状況
IUCN レッドリスト 2022-1[LC] Least Concern ver 3.1(絶滅のおそれなし), Pop. trend stable (個体数動向 安定) (参考1)

写真とメモ

水産試験場跡地,2023年6月17日朝,晴れ

再現池でのヨシの生えているあたりで,産卵中のギンヤンマのペア.撮影したのが,池の対面からなのでちょっと遠くて残念.

このペアは体の位置を変えたり,ちょっと飛んで近くに降りて産卵を続けたり,別のギンヤンマと追いかけっこに入ったり,を繰り返していました.上の写真は枯れたヨシに縦に止まって,メスが半分水没しながらの産卵.この後,上に移動してメスは水面のヨシに産卵したりもしていました.下の写真は水面に浮いた枯れたヨシから水中に腹部を差し入れて産卵.

水産試験場跡地,2023年6月17日朝,晴れ

今年は春からクロスジギンヤンマを撮れないか見て回っていましたが,2回ほど目撃できたのみで撮影はできず.このときはクロスジギンヤンマの産卵が撮れたかと喜びましたが,写真を見るとギンヤンマでした.



水産試験場跡地,2022年8月21日午後,くもり

保全池の横にある巨大な樹脂水槽の水面には,オニバスの葉が広がっています.オニバスの保護用の水槽です.飛んできたギンヤンマのつがいが水槽に止まったのを見つけたので,近寄ってみると産卵をしているところでした.



園内の池,2017年8月11日お昼,くもり

ギンヤンマのつがいが水辺を重そうに飛んでおり,何度か止まりながら産卵を繰り返していました.オスとメスの腹部の違い(青い部分とか太さとか)がよく見えました.



園内の池,2014年7月6日午後,晴れ

池の水面で産卵中のメス.ギンヤンマは園内のあちこちの池でよく見るのですが,写真が撮れたのははじめてです.飛んでいるところの写真はなかなか撮れません.止まっているところを見つけことは何度かありましたが,撮影はうまくいきませんでした.

ギンヤンマはオス・メスが連結した状態で産卵する場合と,メスが単独で産卵する場合とがあるようですが(参考2),これは後者ですね.産卵は草の茎などに産卵管を差し込んでおこなうそうです.このときも,茎に止まった後で,腹部の先端をもじもじと動かしており(水面に波紋ができています),しばらくしてから飛んでいきました.

水元公園で撮影されたギンヤンマの写真はネット上でたくさん見られます.参考3は産卵シーン,参考4はギンヤンマがダイサギに食べられている写真.すごい!



参考

  1. Mitra, A. 2013. Anax parthenope. The IUCN Red List of Threatened Species 2013: e.T165488A17525854. http://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2013-1.RLTS.T165488A17525854.en. Downloaded on 10 September 2017.
  2. No.471. ギンヤンマの産卵.2014.8.12. “新 トンボ歳時記(神戸のトンボ)”. https://www.odonata.jp/archives/2014/20140812.html, (参照 2023-07-02).
  3. 秋もまじかし水元公園. “セレナとトンボ”. http://serena-tombo.com/?p=22952.
  4. ダイサギ&ギンヤンマ.“イーハトーブ・ガーデン”. http://nenemu8921.exblog.jp/18489006/, (参照 2023-07-02).
  5. . “”. , (参照 ).