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園内の林,2024年9月23日午前,くもり

林の道端の低木に巻き付いているスズメウリの大きな葉に隠れるように,小さな白い花が付いていました.スズメウリは雌雄同株で,雄花と雌花があります.上の写真の花はどちらも雄花です.

園内の林,2024年9月23日午前,くもり

雄花の拡大.中央のオレンジ色の部分が葯.

園内の林,2024年9月23日午前,くもり

雌花は,花の付け根の子房が初めからかなり大きめです.



基本情報

和名
スズメウリ
分類
被子植物類 真正双子葉類 バラ類 マメ群 ウリ目 ウリ科 スズメウリ属 (Zehneria)
英名
Japanese Wild Cucumber, White-fruited Creeping Cucumber
学名
Zehneria japonica (Thunb.) H. Y. Liu
Syn. Melothria japonica (Thunb.) Maxim. ex Cogn.
Syn. Neoachmandra japonica (Thunb. ex A. Murray) W. J. de Wilde & Duyfjes
状況

写真とメモ

小合溜沿いのヨシ原,2021年11月23日お昼,晴れ

ヨシ原のヨシが枯れ,ヨシ原の周囲に生えているセイタカアワダチソウクズなども枯れているので,遠くまで見通しが効くようになっています.白くて丸い実がたくさんぶら下がっているのが目立ちました.実は枯れたツルにつながっています.葉の形などは確認できませんでしたが,実の様子からおそらくスズメウリの実だと思います.

小合溜沿いのヨシ原,2021年11月23日お昼,晴れ

実の大きさは直径1cmちょっとぐらい,指で触るとすこしやわらかく弾力性があります.



園内の林,2018年9月17日朝,くもり

園内の道端で,ヨウシュヤマゴボウに巻き付いていたつる性の植物です.白い花はごく小さいですが花びらが5枚のあるのがわかります.花の根元には実の元になる部分(子房)が膨らんでいました.雄花と雌花があり,花はそっくりですが,子房があって膨らんでいるのは雌花とのこと.写真を撮ってきたのは雌花だけでした.

スズメウリは日本固有種の野生のウリで,小さな丸い実がなります.ウリ科の中でも,キュウリ,トウガン,スイカなどと近縁のグループ.食べられそうな植物が集まったグループですが,食用ではないスズメウリを食べると甘いとのこと(参考3).

園内の林,2018年9月17日朝,くもり

みずみずしい色の大きな葉に隠れるように,小さな白い花がたくさんぶら下がって付いています.

園内の林,2018年9月17日朝,くもり

花の中には子房がかなり膨らんでいるものもありました.花が咲いているうちから実が大きくなり始めるようです.

園内の林,2018年9月17日朝,くもり

葉の陰に隠れていた,花がすでに終わって,実が大きくなってきたところ.



参考

  1. Zehneria japonica (Thunb.) H.Y.Liu in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/7379326 on 2024-10-14.
  2. スズメウリ. “松江の花図鑑”. https://matsue-hana.com/hana/suzumeuri.html, (参照 2024-10-14).
  3. カラスウリとスズメウリの実を食べてみた. “野食ハンマープライス”. https://www.outdoorfoodgathering.jp/outdoorfood/karasusuzumeuri/, (参照 2024-10-14).
  4. スズメウリ(雀瓜). “多摩の緑爺の「多摩丘陵の植物と里山の研究室」”. https://www.tama9midorijii.com/ptop/sueozep/suzumeuri.html, (参照 2024-10-14).
  5. . “”. , (参照 ).