ヨウシュヤマゴボウ American Pokeweed
基本情報
- 和名
- ヨウシュヤマゴボウ
- 分類
- 被子植物類 真正双子葉類 キク上群 ナデシコ目 ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属 (Phytolacca)
- 英名
- American Pokeweed
- 学名
- Phytolacca americana
- 状況
写真とメモ
最新の写真
冬枯れの草地で,ヨウシュヤマゴボウの葉はもう枯れていて,黒い実が残っていました.よく見ると秋に見るフレッシュな実とは形が違っているようです.
実を拡大したところ.球形ではなくカボチャのようなミカンの房のような形.どうやら果肉が乾燥して内部の種の形になっているものと思います.触ると硬くて種に直接触っているようです.
実を下から見たところ.
まだ果肉が残っている実もありました.
ヨウシュヤマゴボウの葉が色付き始めていました.葉の一部が鮮やかなピンク(赤紫)になりはじめています.秋のうちに最終的には真っ赤に紅葉します.この色は,実が黒く熟した頃の花茎の色と同じ色です.紅葉する他の木の色とは一線を画す派手な色です.
道端のヨウシュヤマゴボウの実がきれいな黒紫色に熟していました.子供の頃は実をつぶして色の付いた汁でぶどうジュースと言って遊んだ記憶があります.服に色がつくと落ちなかったような.そのころからこの実は食べられないということは大人から教えてられていました.
実が熟する時期になると,茎だけでなく葉なども赤紫色に変わる場所が出てきます.
森の中の道端に花の咲いているヨウシュヤマゴボウの群落を見つけました.白い花は実と同じ房状についていますが,小さくてあまり目立ちません.ヨウシュヤマゴボウは,秋に黒い実がたくさんなる時期にはよくわかりますが,この季節は下の写真のように赤紫色の太い茎と大きな葉でわかります.
ヨウシュヤマゴボウの「ヨウシュ(洋種)~」は,「セイヨウ(西洋)~」という名前と同じく,日本の在来種に似ている種類で「西洋由来の種類」のときに使われます.「セイヨウ~」は正式な和名になっているものが多いのに対して,「ヨウシュ~」は園芸品種の流通名などには使われているようですが,この種類のように和名にも採用されているのはあまりないのではないでしょうか.
こちらはもう花が終わって実が大きくなり始めています.
ヨウシュヤマゴボウは毒があって実を食べてはいけない,という注意をはるか昔の子供のころに聞いた記憶があります.ヨウシュヤマゴボウの毒については参考2のサイトにあります.洋種に対して,在来種のヤマゴボウが食用なのかと思っていましたら,調べてみると食用の「ヤマゴボウ」は,ヤマゴボウ科の在来種のヤマゴボウではなく,まったく別種のキク科のモリアザミの俗名だそうです(参考3).ヨウシュヤマゴボウの実を食べてみた体験記(参考4)を見つけましたが,人によって体の反応が違う可能性もあるのでマネはしないほうがよさそうです.
参考
- “ヨウシュヤマゴボウ”. ウィキペディア日本語版. 2020-12-28. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%82%A6%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%82%B4%E3%83%9C%E3%82%A6, (参照 2021-02-07).
- 自然毒のリスクプロファイル:高等植物:ヨウシュヤマゴボウ. “厚生労働省”. http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000079871.html,
- 漬物の山ごぼうとヨウシュヤマゴボウ. "東京都薬用植物園”. http://www.tokyo-eiken.go.jp/assets/plant/yousyuyamagobou.htm.
- ヨウシュヤマゴボウの実を食べた. “大文字山を食べる”. http://blogs.yahoo.co.jp/yasudaimonji/33386126.html.
- . “”. (参照 ) .
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