オオイヌノフグリ Persian Speedwell
基本情報
- 和名
- オオイヌノフグリ
- 分類
- 被子植物類 真正双子葉類 キク類 シソ目 オオバコ科 クワガタソウ属
- 英名
- Persian Speedwell, Large Field Speedwell
- 学名
- Veronica persica
- 状況
写真とメモ
最新の写真
まだ2月半ばで気温は真冬なのですが、日向での温かさをちょっと感じるようになった時期です。オオイヌノフグリは草地の日当たりのよい場所の株では、もう咲き始めていました。オオイヌノフグリの花の最盛期は3月でしょうか、その時期に比べると、咲いている花の数はまだまだ少ないです。
中央広場にみつけた群落。広い範囲に咲いていました。
日の当たる林間の開けた草地で、落ち葉の間に無数の花を見つけました。道端やちょっとした空き地など、どこにでも生えている見慣れたオオイヌノフグリの花ですが、カメラを近づけて撮影するとブルーが綺麗です。
「オオイヌノフグリ」という名前、実の形がイヌの金玉(ふぐり)に似ているので付けられた、というのをはじめて聞いた小学生の頃から、大好きな名前のひとつです。しかし、一般には女性受けが悪いようで、「呼んでも恥ずかしくない別名」があるそうです(参考2)。「ホシノヒトミ(星の瞳)」。ちょっとメルヘンですが、悪い名前じゃない。宝塚スターにそういう名前の方が実際にいるとかいないとか。ただ、この名前で気になるのは、「オオ」が付いてないこと。オオイヌノフグリの命名のもとには、『イヌノフグリ』という植物があるので(参考3)、オオイヌノフグリ、イヌノフグリをセットで改名したら?と思うのですが、「オオ」がないと、イヌノフグリに当てはめる名前がなくなりますよね。ホシノヒトミはイヌノフグリを見捨てたのか!?と。ではこういうのはどうでしょう。イヌノフグリは、オオイヌノフグリよりも花が小さいそうなので「ホシクズノヒトミ(星屑の瞳)」。実は、イヌの金玉に似てるのは、イヌノフグリのほうで、オオイヌノフグリはそれほど金玉っぽくないそうですから、イヌノフグリは改名なしでイヌノフグリのままで我慢してもらうのもよいのかもしれません。ここまでヨタ話。
オオイヌノフグリはもともと日本にはなかった帰化植物で、今ではどこにでも生えている普通種ですが、イヌノフグリの方は在来種で数が減っており、環境省の絶滅危惧種、絶滅危惧II類(vu) に指定されています。
この場所ではたくさん咲いているのですが、花の密度は高くないので、写真にすると花がびっしり並んだ感じにはなりません。花は咲いたら1日しか持たないそうなので(参考1)、春の長い期間咲いているようにみえるのは、たくさんの花を次々に咲かせているということなんでしょう。
植物の分類が遺伝子の調査に基づいたものに変わりつつあるところですが、ゴマノハグサ科というのはかつての分類で、いまはオオバコ科みたいです(参考1)。オオバコとは花も葉もぜんぜん似てないように感じるのが面白いところ。
参考
- オオイヌノフグリ (2017年7月13日 04:55 UTC) - 『Wikipedia 日本語版』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%A4%E3%83%8C%E3%83%8E%E3%83%95%E3%82%B0%E3%83%AA
- オオイヌノフグリ - 『観音崎の植物たち』 http://www.geocities.jp/kamosuzu/ooinunofuguri.html
- 植物似たもの同士3 イヌノフグリとオオイヌノフグリ - 『みかんの花日記』 http://48986288.at.webry.info/200801/article_13.html
- - 『』
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