基本情報

和名

シロバナサクラタデ

分類

被子植物類 真正双子葉類 ナデシコ目 タデ科 イヌタデ属

英名

(in Jpn.) Shirobana-sakura-tade; A species of Smartweed

学名

Persicaria japonica

状況

東京都レッドリスト（本土部）2020年版 東京都区部における区分：[NT] 準絶滅危惧，東京都本土部全体における区分：[EN] 絶滅危惧 IB 類 （参考1）

埼玉県レッドデータブック2011 植物編 [NT] 準絶滅危惧 加須・中川低地における分布状況：○ （参考2）

写真とメモ

最新の写真

「水辺のさと」の復元池の水際に群生している，シロバナサクラタデが花盛りになっていました．タデ類ではありますが，つぶつぶの集まりというよりも１つ１つの花がふっくら大きくて存在感があります．野草園のオオケタデもきれいですが，こちらもきれいですね．

復元池のほとりなのですが，この季節は水が少ないので，この場所はごく浅く水をかぶっているだけです．そこに花をつけたシロバナサクラタデが群生しています．光があたって白い花がきれいです．

花の拡大．

葉の付け根の苞葉の拡大．茶色い苞葉からのびる毛は茎にくっついてよく見えないです．

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シロバナサクラタデを以前に園内で見つけた場所は，来園者のあまり通らないはずれのほうでしたが，今度は花菖蒲園の周辺の草地です．人通りの多いところに結構たくさん咲いており，横の道路を通るとすぐ気づく場所に群落を作っていました．

ちょうど満開のころです．

葉の様子と葉の付け根の総苞の様子．下の記述をご覧ください．

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シロバナサクラタデは，タデ類としては大ぶりの白い花がたくさんついていて，長くてちょっと反った花穂をもった綺麗な種類です．サクラタデと似ていて，花全体が白いので，シロバナサクラタデ．写真はおそらく花が咲き始めてからもうかなり経過した後の花穂なのでしょうが，途中の花がたくさん落ちた後のようです．白い花が全部付いていたら見栄えがすることでしょう．

場所は小合溜沿いの草地ですが，この付近一帯に生えていました．この種類は湿地に生えるので，昔から水田の雑草のひとつだったようですが，現在では東京都と埼玉県では絶滅危惧種に指定されています（参考1,2）．

タデ類の区別に重要な葉の付け根の薄皮のようなところ（苞葉）とそこから生える毛の様子．苞葉の縁から苞葉本体と同じぐらい長い毛が生えています．これはイヌタデ，ハナタデなどと同じです．

葉の特徴は，長くて先の方にだんだんと細くなる形．葉の中央に黒っぽい斑はないようです．むしろ，葉の周囲が黒ずんでいます．同じく白い花で，区別の対象となるシロバナハナタデでは葉先に向かう途中で急に細くなってから葉先がすっと伸びてとがる（尾状という形）とのこと（参考5,6）．

苞葉の拡大．

参考

1. レッドデータブック． “東京都環境局”． https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/red_data_book/.
2. 希少野生生物（レッドデータブック・・・）． “埼玉県”． https://www.pref.saitama.lg.jp/a0508/red/.
3. シロバナサクラタデ． “松江の花図鑑”． http://matsue-hana.com/hana/sirobanasakuratade.html.
4. シロバナサクラタデ． “西宮の湿性・水生植物”． http://plants.minibird.jp/hydrophytes/plants/shissei/sa_gyou/sirobanaSakuratade/sirobanaSakuratade.html.
5. イヌタデに似た仲間． “松江の花図鑑”． http://matsue-hana.com/yasou/kubetu/tade.html.
6. タデの仲間． “花の家”． http://www.azami.sakura.ne.jp/yasou/zoku/tade.htm.
7. ． “”． (参照 ) .