最新の写真

水生植物園,2025年10月5日朝,晴れ

イヌタデの花穂は秋に出ます.花穂の見られる時期は長いですが,花びらが開いているのをあまり見ないなと,探してみるとぽつぽつとですが開いている花がありました.雨の後の晴れた朝で,タイミングがよかったのでしょうか.薄ピンクの花びらの中に白い雄しべの葯がたくさん見えます.雄しべは8本,雌しべは1本で花柱は3裂するとのことですが,雌しべは見えているのかわかりません.

水生植物園,2025年10月5日朝,晴れ

花びらは先端のピンクが濃いグラデーションになっています.

水生植物園,2025年10月5日朝,晴れ

葉の中央部の斑紋は痕跡的.

水生植物園,2025年10月5日朝,晴れ

筒状の托葉鞘の上端から托葉鞘と同じぐらいの長さの毛が生えています.

水生植物園,2025年10月5日朝,晴れ

草地のイヌタデ地帯.



基本情報

和名
イヌタデ
分類
被子植物類 真正双子葉類 ナデシコ目 タデ科 タデ亜科 イヌタデ連 イヌタデ属 (Persicaria)
英名
Bristly Lady's Thumb, Creeping Smartweed, Low Smartweed
学名
Persicaria longiseta (Bruijn) Kitag.
状況
時期
123456789101112
2

写真とメモ

中央広場,2013年10月6日夕方,くもり

水元公園でもいちばんたくさん生えているタデ類はイヌタデ.花はあまり大きくありませんが,たくさん集まって花序を作っています.長い毛が生えているのが目立ちます.花を集めて「赤マンマ」としてママゴトに使うという解説を見ます.

中央広場,2013年10月6日夕方,くもり

イヌタデの群落.タデ類はじっと見ないと(見ても)他の種類との違いがわかりにくいのがいくつもあります.ここに掲載しようとして区別点を調べてみて,実は何種類も見ているのに気づきました.中央広場には,イヌタデの他にハルタデ(イヌタデよりも背が高く,花穂をつくっている花の数がもっと多い)も生えていて,そちらはちょっと離れた場所に群落を作っていました.

中央広場,2013年10月6日夕方,くもり

タデ類では葉や茎の節のところにある「薄皮」(苞葉というそうです)が区別点とのことですが(参考2,3),この苞葉が筒状で,ふちから生えている毛が,苞葉そのものと同じぐらい長いのがイヌタデ.ハナタデ,サクラタデなどもこのタイプで,他には毛がごく短いタイプ,毛のないタイプなどがあるようです.

中央広場,2013年10月6日夕方,くもり

イヌタデの葉.幅は広めでゆるやかに先細り.中央に小さな,かすかに黒っぽい斑がありました.



参考

  1. Persicaria longiseta (Bruijn) Kitag. in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/4034537 on 2025-11-22.
  2. イヌタデに似た仲間. “松江の花図鑑”. https://matsue-hana.com/yasou/kubetu/tade.html, (参照 2025-11-23).
  3. タデの仲間. “花の家”. http://www.azami.sakura.ne.jp/yasou/zoku/tade.htm, (参照 2025-11-23).
  4. . “”. , (参照 ).