オオブタクサ(クワモドキ) Giant Ragweed
基本情報
- 和名
- オオブタクサ(クワモドキ)
- 分類
- 被子植物類 真正双子葉類 キク類 キク目 キク科 ブタクサ属
- 英名
- Giant Ragweed, Buffalo Weed
- 学名
- Ambrosia trifida
- 状況
- 外来生物法:生態系被害防止外来種 (国外由来の外来種 > 総合対策外来種 > 重点対策外来種) (参考1)
写真とメモ
最新の写真 オオブタクサの雌花(実)
オオブタクサの花が枯れた時期、よく見ると枯れたのは穂のようになった雄花で、その根元の雌花は緑色でした。もう実になりかけているのかもしれません。
雌花(実)の拡大。緑色の総苞に黒い縦のラインが入っています。そういえば、雄花にも同じような黒いラインがありましたので、おそろいなんですね。
中央広場のオオブタクサが満開です。クズとススキのヤブをかき分け歩いていると、オオブタクサの群落にぶつかり、そばを通ったら満開の花から大量の黄色い花粉がモワッと舞い上がりました。まさに春先のスギの花粉のような、付近の空気が濁る感じの量です。これの花粉症の人にはたまらない季節ですね。
オオブタクサは、北米原産で、環境省の要注意外来生物に指定され、それを引き継いだ生態系被害防止外来種にも指定されています(参考1)。原産地でもやっかいな植物のようで、北米では花粉アレルギーの最大の原因植物がブタクサ、オオブタクサとのことですが、それだけではなく、これが耕作地に生えてしまうと、トウモロコシやダイズの収穫量が最大でほぼ半減してしまうそうです(参考3)。
ここのオオブタクサはよく育っており、高さは3mぐらいでしょうか。中央広場以外でも、園内のあちこちの日当たりのよい場所に見られます。条件が良いと最大でなんと6mにもなるそうです(参考1,3)。
雄花の拡大。房のようになった花穂についていて、黄色い小さな花びらがあります。ここから花粉が舞い飛びます。緑色の部分には黒い線が入っています。
雌花は、雄花が鈴なりになった花穂の根元に、目立たないコブのようになっています。この写真の中央付近とそのちょっと左に、雌花が葉(がく?)に囲まれたようになっているのが見えます。
大きくて、3裂する葉。水元公園のオオブタクサはどこで見ても、葉が穴だらけです。オオブタクサの葉を食べる虫はここでは何でしょうか。ブタクサハムシという種類がいるそうで、ブタクサ、オオブタクサとともに急速に広まっているそうですが、それかも。
こちらは高さ50cm程度の小さなオオブタクサの株。幼若な株では、葉が3裂しないとのこと(参考1)。
参考
- 生態系被害防止外来種リスト - 『外来生物法(環境省 自然環境局)』 http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list.html
- オオブタクサ (2016年10月9日 07:35 UTC) - 『Wikipedia 日本語版』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%83%96%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%82%B5
- Ambrosia trifida (25 November 2017, 01:12 UTC) - 『Wikipedia』 http://en.wikipedia.org/wiki/Ambrosia_trifida
- オオブタクサ(大豚草) - 『松江の花図鑑』 http://matsue-hana.com/hana/oobutakusa.html
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