基本情報

和名
ブタクサ
分類
被子植物類 真正双子葉類 キク類 キク目 キク科 ブタクサ属
英名
Common Ragweed
学名
Ambrosia artemisiifolia
状況
IUCN/ISSG 世界の侵略的外来種侵略的外来種(日本を含むアジア、ヨーロッパ、中南米)、原産(北米) (参考1)

写真とメモ

中央広場、2014年8月31日昼、くもり

中央広場の中ほどの草地に生えているブタクサが咲いていました。もう咲き終わりなのだと思いますが、まだ触れると花粉が舞い上がります。ブタクサの花粉症の人はくしゃみが止まらないのではないかと思います。水元公園ではオオブタクサは林縁のあちこちの道端にはびこっていますが、ブタクサはそれほど多くもない印象です。

ブタクサとオオブタクサは近縁で似ている植物ですが区別は難しくないです。上の写真のように、花は似ていますが、次の写真のように、葉がかなりはっきりと違います。花の構成は同じで、長い花序を持つ雄花の根元にこぶのように雌花があります。雄花の花序はブタクサのほうがかなりほっそりしていて、雄花のつく密度も低いように感じます。

中央広場、2014年8月31日昼、くもり

ブタクサの葉はヨモギなどのキク科っぽい切れ込みの多い葉です。一方、オオブタクサの葉は、クワモドキの別名もあるとおり、ヤマグワの葉のように大きく、切れ込みがあります。

ブタクサとオオブタクサはともに北米原産で、どちらも外来生物法の要注意外来種に指定されていましたが、要注意外来種の後を継いだ生態系被害防止外来種リストでは、オオブタクサのみが指定されています(参考2)。オオブタクサが戦後日本に入ってきて広がったのに対し、ブタクサは明治時代から帰化したという違いがあるそうなので、そのためでしょうか。水元公園内と同様、日本での広がり方、被害の大きさも違うのかもしれません。

中央広場、2014年8月31日昼、くもり

雌花の拡大。

中央広場、2014年8月31日昼、くもり

ブタクサの草丈はかなり低く、せいぜい1mぐらいでしょうか。同じ場所に生えているアメリカセンダングサよりももっと小さいです。一方のオオブタクサは2m以上、見上げるような大きな株で、ヒマワリよりも太い茎。

中央広場、2014年8月31日昼、くもり


参考

  1. issg Database: Distribution of Ambrosia artemisiifolia - 『ISSG Global Invasive Species Database』 http://www.issg.org/database/species/ecology.asp?si=1125&fr=1&sts=sss&lang=EN
  2. 生態系被害防止外来種リスト - 『外来生物法(環境省 自然環境局)』 http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list.html
  3. オオブタクサとブタクサ - 『野の花散歩』 http://www.geocities.jp/mc7045/sub121.htm
  4. ブタクサ - 『Wikipedia 日本語版』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%82%B5