基本情報

和名
スジエビ
分類
節足動物門 エビ綱 エビ目 テナガエビ科 スジエビ属 (Palaemon)
英名
Lake Prawn
学名
Palaemon paucidens
状況
東京都レッドリスト(本土部)2020年見直し版 東京都区部における区分:[*] 留意種,東京都本土部全体における区分:[*] 留意種 (* 淡水の止水域を代表する種で,自然の生息環境が狭められているため)(参考1)
千葉県レッドリスト−動物編(2019年改訂版)[D] 一般保護生物 (参考2)

写真とメモ

小合溜の水路,2014年8月3日朝,晴れ

風のない朝だったので,水路の水が澄んでいます.この季節のこの場所の水深は数十㎝もないと思いますが,日差しが水底まで届いて,エビが歩いているのがよく見えました.小合溜に一番多いのはこの写真のスジエビで,テナガエビはスジエビほど多くないようです.テナガエビの体には胸の横に黒い線(mの形とよく言われます)があるぐらいですが,スジエビは腹部の横線もよく目立ち,胸の横の黒線は逆ハの字とか,凶の字と言われます.写真では逆ハの字の左側の黒線がよく見えていると思います.

スジエビについては,参考3のサイトが非常に詳しいです.スジエビには別種にも相当する2群がいて,片方が淡水にいる種類で,もう一方は汽水に住む大型のものであること,ヌマエビ類との区別法など.


小合溜の水路,2014年8月3日朝,晴れ

スジエビは水中の水草周辺にはほんとにたくさんいて,小物釣りのときはスジエビにエサを取られるのとの戦いです.

スジエビが東京都のレッドリストに加えられているのは,環境の指標として使える,という留意種としてなので,絶滅危惧種として加えられているわけではありません.埼玉県では,以前は山沿いの地域での絶滅危惧種として加えられていて東部の低地では対象外でしたが,2018年版では指定外に.一方,千葉県では絶滅危惧種の一番ゆるいカテゴリーに加えられていました.


小合溜の水路,2014年8月3日朝,晴れ

水面を泳いでいるスジエビが日光で光ってみえているところ.


参考

  1. レッドリスト・レッドデータブック・植生図. “東京都環境局”. https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/red_data_book/.
  2. 千葉県レッドデータブック・レッドリストについて. “千葉県環境生活部自然保護課 生物多様性センター” https://www.bdcchiba.jp/reddatebook_redlist.
  3. “淡水エビの飼育と観察 蝦三昧”. https://ebizanmai69.web.fc2.com/, (参照 2023-12-31).
  4. . “”. , (参照 ).