オンブバッタ Smaller Long-headed Locust
基本情報
写真とメモ
中央広場のクズのやぶで見つけたオンブバッタのカップルのアップです。下の大きいのがメスで、背中の小さいのがオス。体全体の大きさが一回り違いますが、写真で見ると目の大きさと触角の長さは同じですね。
メスはかなり太めでがっちりしていて、オスのほうがかなりほっそりして見えます。オスの後脚は体にそって折り曲げられていますが、前脚と中脚をメスの体の縁に引っ掛けて固定している様子。
こちらは別のカップル。オスの腹部の背面が濃いピンク!おんぶしている間中ずっと交尾をしているわけではなく、メスをキープしているのだそうです(参考1,2)。
おんぶしているのばかりではなんですので、こちらはメス。細長いショウリョウバッタとはちょっと体つきが違います。
バッタの分類を調べてみたら、トノサマバッタ、コバネイナゴ、ショウリョウバッタなどが近縁で、オンブバッタだけが大きく違う分類になっています(トノサマバッタ、コバネイナゴ、ショウリョウバッタはバッタ上科に含まれ、これらをひとつのバッタ科として扱う分類もありますが、オンブバッタだけは オンブバッタ上科 オンブバッタ科に分けられています)。ショウリョウバッタはトノサマバッタやコバネイナゴよりもオンブバッタの方に形が似ている気がするんですけどね。
(ここから妄想)虫の形の上では、オンブバッタとショウリョウバッタが似ていて「頭とんがり型」、トノサマバッタとコバネイナゴが似ていて「頭ずんぐり型」であることをヒントにして考えると、バッタの祖先型(基本型)は「頭とんがり型」で、まずはそこからショウリョウバッタ・オンブバッタの2つのグループが進化の過程で分かれた後、ショウリョウバッタのグループ内で、トノサマバッタ・コバネイナゴの「頭ずんぐり型」が分かれて来たのかもしれません。一方で、バッタ類とはもっと昔に分かれたキリギリス類は「頭とんがり型」ですが、コオロギ類は「頭ずんぐり型」ですね。進化の過程でバッタの頭がとんがったり、ずんぐりしたり、という変化は何度もあちこちで起こったのでしょうか?
参考
- オンブバッタ - 『Wikipedia 日本語版』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%BF
- オンブバッタ - 『虫ナビ』 http://mushinavi.com/navi-insect/data-batta_onbu.htm
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