ニクハリタケ Ochre Spreading Tooth
基本情報
- 和名
- ニクハリタケ
- 分類
- 菌界 担子菌門 (キノコ類) ハラタケ綱 タマチョレイタケ目 シワタケ科 ニクハリタケ属 (Steccherinum)
- 英名
- Ochre Spreading Tooth
- 学名
- Steccherinum ochraceum, syn. Steccherinum rhois
- 状況
写真とメモ
最新の写真
ウッドチップ置き場に倒れかかってきた立ち枯れの広葉樹にたくさん生えていた白い硬質菌です.側着生で柄はほぼありませんが,カサの表面が毛羽立っていてそれによって環紋ができています.上から見るとアラゲカワラタケにちょっと似た感じです.特徴的なのは下から見たときで,下の写真のようにオレンジ色の針状です.
オレンジ色の針がびっしり並び,間隔は1mmあたり3,4本程度でしょうか.ほぼ乱れることなく配列しています.カサの周囲が下に巻いた感じになっているので,白い縁取りが見えます.ニクハリタケという種類に見えました.
参考3では,ニクハリタケとアラゲニクハリタケという2種が紹介されています.どちらもカサの表面には短毛が生えていますが,その下に下皮と呼ばれる層があるとアラゲニクハリタケ,それがないとニクハリタケとなっています.下皮の有無を見るには,断面を見ないとわからなさそう.国際的には,アラゲニクハリタケ Steccherinum rhois は ニクハリタケ Steccherinum ochraceum のシノニム(別名)となっていましたので(参考4),ここではこれらを区別せず,ニクハリタケとしておきます.
横から見たところ.
材のかなり広い範囲に渡ってたくさん生えています.
材の上から生えているのは,カサの輪郭が乱れてスエヒロタケみたいになってるのもありました.
しばらく前に,針の生えているキノコをみつけましたが種類がわからず,ニクハリタケ類というところまでで種類の同定はあきらめたことがありました.今回のニクハリタケと比べると,針の感じが明らかに違うので,これと同じ種類ではなさそうです.
参考
- Steccherinum ochraceum (Pers. ex J.F.Gmel.) Gray in GBIF Secretariat (2022). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/2545177 on 2022-12-06.
- ニクハリタケ. “三河の植物観察”. https://mikawanoyasou.org/kinoko/nikuharitake.htm, (参照 2024-01-28).
- 今関 他 編著:山渓カラー名鑑 日本のきのこ 増補改訂新版.山と渓谷社,2011. https://amzn.to/3Uo65ZM.
- Steccherinum ochraceum (Pers. ex J.F. Gmel.) Gray. In "Catalogue of Life Checklist 2024-01-24". Retrieved from https://www.checklistbank.org/dataset/286246/taxon/4ZMVX on 2024-01-28.
- . “”. , (参照 ).
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