基本情報

和名
アラゲカワラタケ
分類
菌界 担子菌門 (キノコ類) ハラタケ綱 タマチョレイタケ目 タマチョレイタケ科 シロアミタケ属
英名
Hairy Bracket
学名
Trametes hirsuta
状況

写真とメモ

最新の写真

園内の林、2018年11月25日午前、晴れ

林床の材についていたカワラタケっぽい硬いキノコ。カサの色が全体的にかなり白いですね。カサの裏の管孔の様子はアラゲカワラタケのものでした。アラゲカワラタケの色は変異が大きいですが、基本的に白っぽいものが多いとのこと。

園内の林、2018年11月25日午前、晴れ

拡大すると環紋(年輪のような輪)も見えますが、環紋のところも「白」と「褐色がかった白」の縞模様という感じ。

園内の林、2018年11月25日午前、晴れ

カサの裏面。管孔がびっしり並んでいますが、穴の直径が大きく隣り合う穴がお互いに接して穴が多角形になるような管孔はアラゲカワラタケのようです。

園内の林、2018年11月25日午前、晴れ

カサの断面。



ごんぱち池方面、2017年7月30日午後、くもり

樹種不明の切り株にたくさん生えていたサルノコシカケの1種です。サルノコシカケ類は木の表面からカサが直立するように出る側着生のキノコです。サルノコシカケと呼ばれていたキノコがサルノコシカケ類とは別の分類群に移されたために、分類群の名前としてはサルノコシカケの名前が使われなくなったそうです。

ごんぱち池方面、2017年7月30日午後、くもり

キノコの基礎知識がなく種類が判明するまではちょっと苦労しました。理由は、このアラゲカワラタケという種類の色のバラエティが大きく、ネット上の図鑑で見られる写真はもっと黒っぽかったり、環紋(同心円状の模様)の色調ももっとはっきりしていたりで、同じ種類かどうかの印象がつかみにくかったからです。

上の写真は、この種類の特徴であるカサの上面に結構長い粗い毛がびっしりと層を作るように生えているところです。

ごんぱち池方面、2017年7月30日午後、くもり

カサの下面にはヒダではなく、すきまなくくっついた多角形の穴(管孔)が並んでいます。管口は結構大きく肉眼でもよく見えます。色は表面と似た黄土色。参考3には菌が古くなると下面が黄土色になるとあります。

ごんぱち池方面、2017年7月30日午後、くもり

カサの断面。左側の下面から管状の穴がまっすぐ伸びていました。断面の右端はカサの上面で、毛が生えた厚い層が見えます。

ごんぱち池方面、2017年7月30日午後、くもり

右の方に見えるのが古くなってくずれかけてきた菌でしょうか。

ごんぱち池方面、2017年7月30日午後、くもり

横に並んだ複数の菌が融合して連なっているらしく、広く広がっているところ。


参考

  1. Trametes hirsuta (3 July 2017, at 02:22 UTC) In Wikipedia: The Free Encyclopedia. Retrieved from https://en.wikipedia.org/wiki/Trametes_hirsuta
  2. アラゲカワラタケ - 『三河の植物観察』 http://mikawanoyasou.org/kinoko/aragekawaratake.htm
  3. キカイガラタケ、カイガラタケ、チャカイガラタケ、キウロコタケ、アラゲカワラタケ、カワラタケ、エゴノキタケ。よく似た7種類のキノコ。 - 『趣味の自然観察、デジカメ持ってお散歩』 http://shizensanpo.seesaa.net/article/424001497.html
  4. - 『』