クロコブタケ Kurokobutake Flask Fungus
基本情報
- 和名
- クロコブタケ
- 分類
- 菌界 子嚢菌門 フンタマカビ綱 クロサイワイタケ目 クロサイワイタケ科 Annulohypoxylon 属
- 英名
- (in Jpn.) Kurokobutake; A Species of Flask Fungi
- 学名
- Annulohypoxylon truncatum, syn. Hypoxylon truncatum
- 状況
写真とメモ
落ちている枯れ枝に、数mm程度の大きさの硬い半球状の塊がついているのをよく見ます。色は炭のように真っ黒。これの種類を調べるとキノコではなく、子嚢菌類のクロコブタケという名前にたどり着きました。クロサイワイタケ類というグループに含まれています。2005年にHypoxylon 属から Annulohypoxylon 属として分離された27種類のうちの1つ。見た目が同じで顕微鏡的な区別をしないといけない種類が近縁種に含まれているのかどうかなど不明なので、同定は暫定です。
大きいものは5mm前後。
拡大したところ。よく見ると凸凹していて、表面に小さな球状の構造が並んでいるように見えます。この丸い構造1つ1つが子嚢殻というそうですが、この内部に胞子が形成されます。英語では Flask Fungi と呼ばれていますが、胞子を作る子嚢殻が丸いフラスコのような構造なのが由来とのこと。表面に子嚢殻が並ぶのがキイチゴのよう。この後、子嚢殻の穴を中心に、円盤状の構造がつくられますが(参考3)、これが蓮コラのようなブツブツ。
ちぎってみたところ。内部は表面近くは白っぽく、その真相は木質のような褐色。
参考
- Hypoxylon truncatum (クロコブタケ) - 『oso的キノコ写真図鑑』 http://toolate.s7.coreserver.jp/kinoko/fungi/hypoxylon_truncatum/index.htm
- クロコブタケ(黒瘤茸) - 『自然観察雑記帳』 http://naturalism-2003.com/kansatsu/fungi/kurokobutake/kurokobutake.html
- クロコブタケ - 『ドキッときのこ』 http://dokitto.com/database/D-kurokobutake.html
- Flask fungi - 『Botanical Information - Australian Plant Information』 https://www.anbg.gov.au/fungi/two-flask.html
- - 『』
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