基本情報

和名
オオクロバエ
分類
節足動物門 昆虫綱 ハエ目 クロバエ科 オオクロバエ属 (Calliphora)
英名
(in Jpn.) Oo-kurobae; A Species of Blow Flies
学名
Calliphora nigribarbis
状況

写真とメモ

最新の写真

園内の林,2022年11月3日午前,晴れ

葉上で見つけたクロハエ類のオス.たぶんもっともよく見る普通種のオオクロバエだと思います(参考1).近縁種のケブカクロバエとの区別点は,参考2によると,オスでは左右の複眼の間隔で,オオクロバエはほぼくっついているがケブカクロバエはちょっと離れていること.ケブカクロバエのオスでは頭部の幅に対して眼の間隔が15%ぐらいとのことですが,写真の個体はこの数値はもっとずっと狭くて5%ほどでした.また,胸部の背面の刺毛の生え方では,翅内刺毛列のうち,横線前内側の毛が「生えている」のがオオクロバエ,「生えていない」のがケブカクロバエとのこと.翅内刺毛とは胸部の中央から3列目にある,かなり左右にある毛の列ですが,下の写真を拡大するとその場所に毛が生えている影が見えていました(かろうじて).

園内の林,2022年11月3日午前,晴れ

複眼は赤褐色で,体はかなり黒くて,胸部の背面を縦に走る線はほとんど目立ちません.体の黒色はちょっと青みがかっているかもしれません.

参考1によると,オオクロバエは年1化で春に成虫が出てくるとあります.ということは秋も深まった時期のハエは夏を越したハエということなのでしょうか.確かに翅はぼろぼろですが,長生きなのですね.



参考

  1. 津波被災地で発生した衛生昆虫類2(ハエ). “東日本大震災被災地における衛生害虫の発生状況調査と対策に関する記録”(国立感染症研究所 昆虫医科学部). (Published: 2012年4月13日) p85-86. https://www.niid.go.jp/niid/ja/disaster/eq-110311/1818-eq120406.html.
  2. 田中和夫:屋内害虫の同定法(3) 双翅目の主な屋内害虫 [1].家屋害虫 24(2), 67-11O, 2003. https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10507677 (国会図書館デジタルコレクション)
  3. . “”. (参照 ) .