基本情報

和名
サトクダマキモドキ(クダマキモドキ)
分類
節足動物門 昆虫綱 バッタ目 キリギリス科 ツユムシ亜科 クダマキモドキ属 (Holochlora)
英名
Japanese Broad-winged Katydid
学名
Holochlora japonica
状況

写真とメモ

最新の写真

小合溜沿いの草地,2022年11月3日午前,晴れ

園内では生きている個体をまだ見たことのなかったサトクダマキモドキを葉上で発見.ヒメクダマキモドキが大きな葉の上に10頭ぐらい集まっていたのですが,その中に1頭サトクダマキモドキが混じっていました.関東では南方系のヒメクダマキモドキが増加傾向とのことで,サトクダマキモドキとヒメクダマキモドキの生息数の割合はこんな感じでヒメクダマキモドキのほうが遥かに優勢なのかなと感じました.ヒメクダマキモドキがサトクダマキモドキよりも南方系というのは分布の北限の話で,どちらの種類とも,日本以外では台湾,中国などまで分布しているのは共通です(参考1).

この2種類を一緒に見ると,サトクダマキモドキとヒメクダマキモドキの大きさの違いがよくわかりました.サトクダマキモドキのほうが体長が1.5倍ぐらい大きく,胸部の幅も広く頭もでかいです.

小合溜沿いの草地,2022年11月3日午前,晴れ

サトクダマキモドキとヒメクダマキモドキのわかりやすい区別点は前翅の翅脈です.翅脈そのものはサトクダマキモドキは見にくくて,ヒメクダマキモドキは翅脈が目立つのですが,白い矢印の位置に翅脈の枝分かれがあるのがサトクダマキモドキです.ヒメクダマキモドキではこの枝分かれがありません.

小合溜沿いの草地,2022年11月3日午前,晴れ

頭部の拡大.頭部と胸部の幅が広くて堂々としています.



園内の林,2013年9月8日朝,晴れ

水元公園では秋になるとクツワムシの鳴き声が響き渡ります.いつか姿が見たいと狙っているのですが,木の葉の上にクツワムシの死骸? クツワムシにしてはどうもスマートすぎるとも思いつつ写真を撮ってきました.調べたところ,胸部や前翅の様子から,やはりクツワムシではなく,クダマキモドキというツユムシの仲間でした.

クダマキモドキは樹上性の種類.死骸ですが,クダマキモドキも初撮影なのでアップしました.これは,産卵管のないオスです.クツワムシとクダマキモドキの違いは,メスではもっとはっきりします.産卵管の形が違うため.またヒメクダマキモドキとの区別はヒメクダマキモドキのページで.



参考

  1. Holochlora japonica Brunner von Wattenwyl, 1878 in GBIF Secretariat (2022). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/1690051 on 2022-12-18.
  2. クダマキモドキ(管巻擬). “かぎけんWEB”. (参照 2022-12-18) http://www.kagiken.co.jp/new/kojimachi/mushi-kudamakimodoki_large.html.
  3. . “”. (参照 ) .