基本情報

和名

キバラヘリカメムシ

分類

節足動物門 昆虫綱 カメムシ目 カメムシ亜目 ヘリカメムシ科 Plinachtus 属

英名

(in Jpn.) Kibara-Herikamemushi; A Species of Shield Bugs

学名

Plinachtus bicoloripes

状況

写真とメモ

最新の写真

記念広場のマユミの木でキバラヘリカメムシの集団を観察してきました．この日は成虫が多い時期でそれに老熟幼虫が交じる感じでした．そこで見つけたのが黄色いカメムシです．体の全体が黄色で，脚や触角は赤，白，黒です．黒いカメムシに混じっているので目立ちます．気づいたのはすぐ近くに脱皮殻があること．上の写真では同じ葉の左側についている黒いクシャクシャしたのが脱皮殻です．羽化したてで，体の色がまだ黒くなる前の成虫ですね．

同じ虫の別角度から．脚の色の赤と白の位置を他の成虫の脚が黒と白の位置と比べると，白い部分は同じで，他の成虫で黒い部分がこの虫では赤いようです．

成虫はたくさん群がっています．

この日は幼虫はあまり見ませんでした．この幼虫も成虫とほぼ同じ大きさなので終齢幼虫でしょう．もうすぐ成虫になって越冬するわけですね．

マユミの葉に卵の殻が並んでいるのをみつけました．卵は赤褐色で卵型で斜めに葉についています．拡大すると穴が空いているのがわかります．これまで見つけたカメムシの卵は蓋付きの瓶？壺？のような形でしたが，斜めになっているところがちょっと違っています．

こちらも卵の殻．

葉が巻いた内側の葉表に卵がついているのもありました．こちらも殻です．

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マユミの木に鈴なりになっていた実が開いて，実の中の真っ赤な種がみえていました．秋にはキバラヘリカメムシがたくさん止まっていましたが，さすがにもう冬越し体制になっているだろうと，マユミの木の根元付近を探してみました．上の写真は木の幹のすぐ近くの葉裏にいた成虫．この葉は紅葉して落ちたマユミの葉のようです．

しかし，マユミの木も探してみると，あちこちに幼虫や成虫がとまっていました．12月の幼虫は今後成虫になれるのでしょうか．運命や如何に．

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マユミの赤い実（種）が見事だったので近づいて見ていたら，キバラヘリカメムシの幼虫がたくさんついていました．以前この種類をみつけたのもマユミの木でした．ニシキギなどにもつくようですが，そちらはまだ見つけたことがありません．参考4によると，キバラヘリカメムシの分布は本州以南と朝鮮，中国など．

翅の原基のある終齢幼虫もまじっているようですが，それよりも一つ前の中齢幼虫が中心です．キバラヘリカメムシは成虫越冬とのことなのですが，さて11月にまだ中齢幼虫の個体は成虫になりそこねて死んでしまう個体なのでしょうか．

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マユミの木の葉上にツヤツヤした真っ黄色の派手なカメムシの幼虫を発見．腹部背面の黄色は蛍光色のレモンイエローで，そこに短い翅原基が蝶ネクタイ，黒い突起がボタンのように見えます．足は腿節が白く，脛節から先が黒いのは，長い手袋としているよう…．見ているうちにバニーガールに見えてきます．

成虫はいないかなと近くを探して１頭だけ発見．成虫では足の色は幼虫と同じですが，幼虫の派手な色合いはなく地味です．上翅からはみ出た腹部が黒と黄色の縞々模様です．

幼虫の集合．

参考

1. キバラヘリカメムシ．“福光村・昆虫記”． http://fukumitu.sakura.ne.jp/insect/KibaraHerikamemushi_.html.
2. キバラヘリカメムシ． “東京23区内の虫２”． http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-1755.html.
3. キバラヘリカメムシ． “庭に来る虫”． http://futarinoyakata.my.coocan.jp/gardening-kibaraherikamemushi.html.
4. Plinachtus bicoloripes Scott, 1874 in GBIF Secretariat (2021). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei retrieved from https://www.gbif.org/species/4390137 on 2022-01-21.
5. ． “”． (参照 ) .