基本情報

和名
クサキリ
分類
節足動物門 昆虫綱 バッタ目 キリギリス科 クサキリ属 (Ruspolia)
英名
Long-horned Meadow Grasshopper, Southern Rice Katydid
学名
Ruspolia lineosa (syn. Homorocoryphus lineosus)
状況

写真とメモ

最新の写真

園内の林,2021年8月28日夜,晴れ

林の道端の草地でみつけたクサキリ成虫.褐色型ですが,背面から見ると黒褐色の縦帯がいくつも入っていて全体的に暗い色調.産卵管が見えないのでオスなのですが鳴き声が聞こえていたかどうか定かではありません.

園内の林,2021年8月28日夜,晴れ

横から見たところ.腹面は黄味がかった淡褐色ですが.顔は背面と同じ暗色です.



小合溜沿いの草地,2020年8月1日夜,くもり

ヨシの近くに草地にいたオス.

クサキリには区別の難しいよく似た近縁種のヒメクサキリ,オオクサキリなどがいます.関東にはどれもいるようですが,ヒメクサキリ,オオクサキリはレッドリストに登録されています.ヒメクサキリは東京で情報不足,埼玉で準絶滅危惧,オオクサキリは埼玉,千葉,茨城で絶滅危惧1種,栃木で準絶滅危惧,東京が未指定なのは分布していないからでしょうか.クサキリとヒメクサキリの区別には大きさはあまり参考にならず,寒冷地方に多いヒメクサキリは頭部や翅端がとがる傾向があるとのことです.ただクビキリギスとの違いほどわかりやすい違いではないのでしょう.他に,足の脛節の色があまり色が濃くない傾向,脛節のトゲが少ない傾向があると書いてるサイトも.また,参考1によると,鳴き声はジーッという基本はそっくりですが,途切れるようにジ ジ ジ となることがあるのがヒメクサキリとのこと.



水生植物園付近,2009年9月12日午後,くもり

小合溜の水辺にたくさんいるコバネイナゴにまじってました.ビーーーーーッ,ビーーーーーッという鳴き声がたまに聞こえていたのはこれだったのでしょうか.春に見るクビキリギスよりも頭部の先端がとんがった感じがしない種類です.写真の個体は翅の先に産卵管の先端が見ていますので,メスですね.クサキリやクビキリギスの産卵管は太くて長いのがまっすぐ後方にのびます.



参考

  1. “クサキリ”. ウィキペディア日本語版. 2020-08-04. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%AD%E3%83%AA, (参照 2020-08-30).
  2. クサキリ. “カタツムリの自然観察記_ちばの昆虫たち”. http://www5f.biglobe.ne.jp/~escargot/1_Data/1_Species/1_10/40_Orthoptera/42_Tettigonoidea/420_Tettigoniidae/1_42020_03.html, (参照 2020-08-30).
  3. キリギリスの仲間. “春夏秋冬の昆虫写真館”. http://syunnkasyuutousyasinnkann.web.fc2.com/kirigirisu.html, (参照 2020-08-30).
  4. . “”. , (参照 ).