アキニレ Chinese Elm
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アキニレの花が満開.葉の付け根に地味な花が並んでいます.ここのアキニレは大木なのですが,大きな枝が手の届く高さにあるので花や実が観察しやすいです.
アキニレの花は両性花で,中央に雌しべが1つ,写真右の方と左の方に見えますが,白く目立つ花柱の先端が2つに分かれて反り返っています.雌しべの周囲には雄しべが4つ,葯ははじめは明るい赤褐色ですがだんだん暗褐色になっていきます.写真では右下のあたりにまだ花粉が出ていない咲いたばかりの花の雄しべ,左側にはもう少し時間の経った雄しべ.
花の周囲には花粉が播き散らされていました.
基本情報
- 和名
- アキニレ
- 分類
- 被子植物類 真正双子葉類 バラ類 バラ目 ニレ科 ニレ属 (Ulmus)
- 英名
- Chinese Elm, Lacebark Elm
- 学名
- Ulmus parvifolia Jacq.
- 状況
- IUCN レッドリスト 2025-2:[LC] Least Concern (絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend stable (個体数動向 安定) (参考1)
- 時期
月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 花 1 実 1 紅葉 1 1
写真とメモ
若葉の季節のアキニレ林.黄緑色の小さな葉が枝先にほわっとついているので春っぽい景色.アキニレの枝はやや湾曲しながら伸びていく感じです.
アキニレの樹形.
園内のあちこちでみられるアキニレの木.部分的ですが紅葉しているのを圃場でみつけました.葉の色は深い赤ですね.
アキニレの葉は厚くて小さく,規則的な細かい鋸歯があります.端から少しずつ色づきはじめたタイミング.
樹皮.園内のアキニレの樹皮はどこもこんな感じに表面が鱗片状にはがれて,3色のジグソーパズルのような模様になっています.
別の場所のアキニレ.びっしりと実がついています.アキニレは,中国,日本からインドまで分布する種類で,ニレ類の中で例外的に秋に花が咲いて実がなるとのこと.
ここのアキニレは葉の紅葉はまだで,実だけピンク色になりかけています.
参考
- Lin, Q., Botanic Gardens Conservation International (BGCI) & IUCN SSC Global Tree Specialist Group. 2019. Ulmus parvifolia. The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T147481874A147620206. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2019-2.RLTS.T147481874A147620206.en. Downloaded on 20 January 2021.
- “アキニレ”. ウィキペディア日本語版. 2017-10-04. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AD%E3%83%8B%E3%83%AC, (参照 2021-01-20).
- アキニレ(秋楡). “松江の花図鑑”.https://matsue-hana.com/hana/akinire.html, (参照 2025-11-02).
- アキニレ. “三河の植物観察”. https://mikawanoyasou.org/data/akinire.htm, (参照 2025-11-02).
- . “”. , (参照 ).











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