基本情報

和名
ケチヂミザサ
分類
被子植物類 単子葉類 ツユクサ類 イネ目 イネ科 キビ亜科 チヂミザサ属
英名
Wavyleaf Basketgrass
学名
Oplismenus undulatifolius
状況
IUCN/ISSG 世界の侵略的外来種侵略的外来種(米国)、原産(アジア、南ヨーロッパ) (参考1)

写真とメモ

園内の林縁、2018年10月8日午前、くもり

チヂミザサは、林縁や明るい林床にたくさん生えている、ありふれた下草ですが、花がちょうど満開の時期でした。目立たない花なのですが結構キレイです。雌しべの柱頭は白いて、試験管を洗う柄付きブラシのような形をしています。クリーム色のが雄しべの葯。

和名には「ササ」とつけられていますが、イネ科の中でもタケやササの含まれるタケ亜科ではなく、エノコログサとかチカラシバヒエ、アワなどが含まれるキビ亜科の種類。日当たりにも強いらしく、「芝生に混じってくる雑草」としてよく見るように思います。日本を含むアジアを中心に広く分布しますが、米国では侵略的外来種として扱われています(参考1)。

園内の林縁、2018年10月8日午前、くもり

名前の由来になっている波打った葉が特徴的。和名の「チヂミ」、英語名の wavy leaf = 波打つ葉、学名の undulati-folius = 波打つ葉、みなこの葉の様子が由来ですね。低く地面を覆うように茎と葉が広がっていき、そこから多数の花序が立ち上がっていました。

園内の林縁、2018年10月8日午前、くもり

葉と茎だけ見ると、確かにササっぽいです。

園内の林縁、2018年10月8日午前、くもり

茎には長い毛がびっしり付いています。葉や花序にも。和名の「ケ」チヂミザサの由来ですが、毛のほとんど生えていない個体もあり、これをチヂミザサとして区別したり、その他、いくつかの変異を亜種、変種として捉えることもあるようですが、国際的なデータベースではそれらは種内の亜種・変種として捉えられていませんでした。

園内の林縁、2018年10月8日午前、くもり

赤紫色の長い毛(芒)があります。


参考

  1. Global Invasive Species Database (2018) Species profile: Oplismenus undulatifolius. Downloaded from http://www.iucngisd.org/gisd/speciesname/Oplismenus+undulatifolius on 19-11-2018.
  2. Oplismenus undulatifolius (12 July 2018, 18:44 UTC) In Wikipedia: The Free Encyclopedia. Retrieved from https://en.wikipedia.org/wiki/Oplismenus_undulatifolius
  3. ケチヂミザサ - 『三河の植物観察』 http://mikawanoyasou.org/data/ketijimizasa.htm
  4. ケチヂミザサ - 『松江の花図鑑』 https://matsue-hana.com/hana/ketidimizasa.html
  5. - 『』