基本情報

和名
カイガラタケ
分類
菌界 担子菌門 (キノコ類) ハラタケ綱 タマチョレイタケ目 タマチョレイタケ科 カイガラタケ属
英名
Gilled Polypore, Birch Mazegill, Multicolor Gill Polypore
学名
Lenzites betulina
状況

写真とメモ

園内の林、2018年10月21日お昼、くもり

広葉樹林の林床にあった材から生えてきた硬いタイプのキノコです。カサの表面は明るく白っぽい色で、環紋が綺麗に並んでいます。細かい毛がびっしり生えている感じが、以前見つけたことのあるアラゲカワラタケにそっくりなキノコですが、それは表面だけでした。裏を見たら下の写真のように全く違っていました。

園内の林、2018年10月21日お昼、くもり

カサの裏面。アラゲカワラタケなら細かい管孔が並ぶところが、このキノコには幅の広いヒダが並んでいます。ヒダの間隔は広く、1本1本のヒダはうねうねと蛇行しながら走っていて、普通のキノコのヒダとはかなり印象が違います。このキノコのようなヒダをもつグループのキノコには、表が黄色っぽくて針葉樹に生えるキカイガラタケ、ヒダの部分が茶色くてサクラに生えるチャカイガラタケ、ヒダの間隔が広いエゴノキタケなど何種類か近縁種があるようです(参考3)。

カイガラタケは食用ではないですが、漢方で使われるキノコとのこと。英語版のWikipediaでは学名が Trametes betulina となっており、最近分類が変更されたのかもしれません(参考1)。

園内の林、2018年10月21日お昼、くもり

カサの断面。カサは薄くその内部は白、表面に毛が生えているのが見えました。ヒダはカサよりも少し褐色がかっていて、幅がかなり広いです。

園内の林、2018年10月21日お昼、くもり

表面の拡大。毛がびっしりのところはアラゲカワラタケに似ています。


参考

  1. Trametes betulina (7 July 2018, 16:16 UTC) In Wikipedia: The Free Encyclopedia. Retrieved from https://en.wikipedia.org/wiki/Trametes_betulina
  2. カイガラタケ - 『三河の植物観察』 http://mikawanoyasou.org/kinoko/kaigaratake.htm
  3. キカイガラタケ、カイガラタケ、チャカイガラタケ、キウロコタケ、アラゲカワラタケ、カワラタケ、エゴノキタケ。よく似た7種類のキノコ。 - 『趣味の自然観察、デジカメ持ってお散歩』 http://shizensanpo.seesaa.net/article/424001497.html
  4. Lenzites betulinus (カイガラタケ) - 『oso的キノコ写真図鑑』 http://toolate.s7.coreserver.jp/kinoko/fungi/lenzites_betulinus/index.htm
  5. - 『』