ムツテンチャタテ類 Common Barklouses
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前週この虫を見つけたのは夜の街灯でしたが,このときは日向の街灯の支柱にいました.翅の斑紋や胸部の体色,複眼の大きなところなどは前回とそっくりなので,おそらく同じ種類ではないでしょうか.
横から見たところ.
翅の拡大.斜めに走る褐色の帯.小さな斑点は翅全体にあります.
基本情報
- 和名
- ムツテンチャタテ類
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 カジリムシ目 チャタテ亜目 チャタテ科 ムツテンチャタテ属 (Trichadenotecnum)
- 英名
- Unidentified Common Barklouses
- 学名
- Trichadenotecnum sp.
- 状況
写真とメモ
湿度の高い夜だったので虫が来ていないかと冬の街灯を回ってみました.支柱を歩き回っていた非常に小さな虫です.斑紋の多い翅を屋根型にたたみ,長いムチ型の触角で,大きな複眼が目立ちます.チャタテムシかキジラミかと調べてみたところ,チャタテ科のムツテンチャタテ属までは判明.日本産でよく似た種類が20種類以上いるようで,参考3の翅の斑紋の区別で同定を試みましたが,特定までいたりませんでした.
翅全体に細かい黒褐色の斑紋が散らばっていて,胸背は中央の線以外は白くありません.参考3によると,ムツテンチャタテ属 (Trichadenotecnum)の種類はいくつかの種群を含んでいて,そのうちこの虫の斑紋は spiniserrulum グループに属しているのが推測できます.
参考
- 廊下のむし探検 チャタテ、甲虫ほか. “廊下のむし探検”. https://roukanomushi.blog.fc2.com/blog-entry-1843.html, (参照 2025-01-11).
- ムツテンチャタテ属の一種. “東京23区内の虫 2”. http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-1883.html, (参照 2025-01-11).
- Yoshizawa K: A systematic revision of Japanese Trichadenotecnum Enderlein (Psocodea:'Psocoptera':Psocidae:Ptyctini), with redefinition and subdivision of the genus. Invertebrate Taxonomy 15(2):159-204. http://dx.doi.org/10.1071/IT00013. Fuul-text available at researchgate.net
- . “”. , (参照 ).
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