ボラ Flathead Mullet
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内溜沿いの道にボラが落ちていました.すでに全く動かず,水から出たのがいつなのか,寒い季節なので昨日からなのかもしれません.全長は37cm,標準体長は30cmです.内溜に住んでいたボラでしょうか.
尾の近くのほうに体表に傷あり.
ボラが道路に落ちている理由ってなんでしょうか.体の傷は関係ないかもしれませんが,ボラは表層を泳ぐ魚なので,鳥に捕まえられることはあるかもしれません.カワウでしたらクチバシでくわえて丸呑みするので,猛禽類などのカギ爪で捕まえた鳥が途中で落としてしまった可能性があるかもしれません.オオタカやトビなどは魚を捕るのが上手な鳥ではなさそうですが,ボラがはじめから弱っていたら捕まえられるかもしれません.あるいは鳥は関係なく,ボラはよくジャンプする魚なので,自分で水から飛び出してしまった可能性もあります.そして別の説として,内溜でヘラブナ釣りをしていた人がボラを釣ってしまい,水に戻さずに放置した可能性も.
基本情報
- 和名
- ボラ
- 分類
- 条鰭綱 ボラ目 ボラ科 ボラ属 (Mugil)
- 英名
- Flathead Mullet, Grey Mullet
- 学名
- Mugil cephalus Linnaeus, 1758
- 状況
- IUCN レッドリスト 2024-2:[LC] Least Concern (絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend decreasing (個体数減少傾向) (参考1)
写真とメモ
久しぶりの公園で釣り.中層でばらける練り餌でなんか(ハクレンとか?)釣れないかなと長い鯉竿で遠くを狙っていたら,岸近くでジャンプを繰り返している,10cm台から20cm台ぐらいの大きさの魚が多数.水面近くを泳ぐ魚のようで,波紋もたくさんできています.ジャンプしたところを見ると,小合溜では見慣れないスマートな体型で,体色は明るい銀色なので,ボラかワタカかといったところ.目的の魚は釣れませんでしたが,エサ切り(カラ合わせ)のときにスレで引っかかってきた魚は写真のボラでした.全長20cm足らず.Wikipedia によると出世魚のボラの名前で「イナ」と呼ばれる段階の大きさのようです.全身銀色ですが青みがかった体色,大きな目,背ビレの位置が後ろの方です.
ボラは,成魚は海や汽水域の魚,海で産卵して,幼魚が川をさかのぼるので,普段は小合溜にはボラは生息していないと思いますが,今年も中土手が崩壊して小合溜の隣を流れる大場川とつながった時があったようで,それで川の魚が小合溜にたくさん入って来たのではないでしょうか.
拡大すると,目の上と胸ビレの付け根が紺色で,アイシャドウのようです.とがった胸ビレ.
横幅の広い頭部が特徴的.
水面に,まだ10cm以下ぐらいのボラの幼魚が群れをつくって泳いでいました.水面で口をパクパクしているボラの頭部が見えました.おそらく「オボコ」と呼ばれるぐらいのサイズだと思います.出世魚なのでサイズに応じた呼び名があります(参考2).
水が濁っているのでわかりにくいですが,この写真には20匹ぐらいの魚が写っています(写真をクリックして拡大してみてください).群れは水面に泡のようなごみのようなものが溜まったところに集まって,盛んに口を水面にぱくぱくしていました.餌を採っているのではないかと思います.もしかしたら,酸素不足で水面付近で呼吸していたのかも.この日はもっとずっと大きな,数十cmのボラも空中にジャンプしていました.
参考
- Camara, K.D., Carpenter, K.E., Djiman, R., Nunoo, F., Sagna, A., Sidibé, A, Sylla, M., de Morais, L., Jelks, H., Tolan, J., Vega-Cendejas, M., Espinosa-Perez, H., Chao, L., Moretzsohn, F., Sparks, J.S. & Ford, M. 2024. Mugil cephalus. The IUCN Red List of Threatened Species 2024: e.T135567A155662225. Accessed via https://www.iucnredlist.org/species/135567/155662225 on 30 December 2024.
- “ボラ”. ウィキペディア日本語版. 2024-11-30. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%A9, (参照 2024-12-30).
- . “”. , (参照 ).
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