オカヨシガモ Gadwall
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水生植物園の池にカルガモの群れといっしょにいたオカヨシガモを見つけました.オカヨシガモを園内で見ることはあるのですが,近くで見られることがあまりなく自分には撮影チャンスがあまりありません.
一緒に行動していたオカヨシガモは4頭,オス2・メス2でした.朝の食事中と見えて,盛んにひっくり返ってお尻を見せていました.手前の右側,お尻が黒いのはオス,奥にいるメスのおしりは白です.この池は水深が浅く底の水草に届くものと思われます.
左がメスですが,マガモのメスとよく似ています.わかりやすい区別点はクチバシの色で,マガモのメスはクチバシの中央付近に黒い部分があり,その周囲は黄色い部分で囲まれているの対し,オカヨシガモのメスでは黒い部分が帯状にクチバシのつけねから先端部まで伸びているので,クチバシの先が黒いというもの(参考5).
2頭いたオスでは,頬の色の濃さがちょっと違うようにも見えますが,これは光の当たり方で変わる感じで,頬だけ明るく見えたり,褐色に見えたりしますね.上の写真では2頭のオスの頬の色がかなり違ってみえますが,下の写真では,同じ色に見えます.
道端の土手に座っている自分を気にせず動き回っているのですが,水際に立つ人がいると,その死角になるように自然と移動していくような動きをしています.
基本情報
- 和名
- オカヨシガモ
- 分類
- 鳥綱 カモ目 カモ科 ヒドリガモ属 (Mareca)
- 英名
- Gadwall
- 学名
- Mareca strepera (Linnaeus, 1758)
Syn. Anas strepera Linnaeus, 1758 - 状況
- 千葉県レッドリスト-動物編(2019年改訂版):[C] 要保護生物 (参考1)
- IUCN レッドリスト 2024-2:[LC] Least Concern (絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend increasing (個体数増加傾向) (参考2)
写真とメモ
周囲をヨシに囲まれた「水辺散策池」にオス2,メス2がいました.オスの羽が地味な種類ですが,よくみると細かい模様の入ったシックな鳥ですね.小さい池なのですぐ近くから見られてラッキーでした.この鳥を初見の自分には,何の種類か不明のエクリプスの♂とマガモの♀が一緒にいるように見えてしまい,オカヨシガモという種類を思い出すまでにちょっとかかってしまいました.いつもながら頼りなさすぎる同定力です.水元公園にはコンスタントにいるようで,ネット上でも水元公園で撮影したオカヨシガモをいくつもみつけることができました(参考3-4).
こちらのオスは,顔が白っぽいです.カモの年齢とか季節,祖先の交雑状況などで変わったりするのかもしれませんが,調べてみましょう.
オスとメスが一緒に泳いでいるところ.メスはマガモに似ています.クチバシの色は,マガモのメスも中央が黒と周囲が黄色とおぼえていましたが,オカヨシガモでは色分けの境界がちょっと違うのかもしれません.黒と黄色の境界がなだらかでなく,不規則な黒い斑紋がある感じ?
参考
- 千葉県レッドデータブック・レッドリストについて. “千葉県環境生活部自然保護課 生物多様性センター” https://www.bdcchiba.jp/reddatebook_redlist.
- BirdLife International. 2016. Mareca strepera. The IUCN Red List of Threatened Species 2016: e.T22680149A86020572. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T22680149A86020572.en. Accessed on 02 January 2024.
- Gadwall: In "Photographs of Japanese birds". Retrieved from https://strix.main.jp/?tag=gadwall on 2024-01-02.
- オカヨシガモ(野鳥). “心から 自転車3台体制でゆく”. https://ameblo.jp/tehikuru1978/entry-11463643686.html, (参照 2024-01-02).
- オカヨシガモ・メスとマガモ・メス. “千歳山研究所”. https://blog.goo.ne.jp/chitoseyama_lab/e/592deefe8104b55939fdc9e680cd9d82, (参照 2025-01-18).
- . “”. , (参照 ).
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