チョウゲンボウ Common Kestrel
最新の写真
前の週に来たときとほぼ同じ場所にいたチョウゲンボウメス.もしかして同じ個体なのかもしれません.なぜか片足を上げて,スロープの手すりに止まっています.
後ろから見ると,尾羽にメスの特徴である黒い横線が入っているのが見えます.
基本情報
- 和名
- チョウゲンボウ
- 分類
- 鳥綱 ハヤブサ目 ハヤブサ科 ハヤブサ属 (Falco)
- 英名
- Common Kestrel, Eurasian Kestrel
- 学名
- Falco tinnunculus interstinctus McClelland, 1840(東アジア亜種)
- 状況
- 東京都レッドリスト(本土部)2020年見直し版 東京都区部における区分:[EN] 絶滅危惧 IB 類,東京都本土部全体における区分:[VU] 絶滅危惧 II 類 (Falco tinnunculus 種として) (参考1)
- 埼玉県レッドデータブック動物編2018(第4版) <繁殖鳥> 加須・中川低地における区分:[NT2] 準絶滅危惧,全県における区分:[NT2] 準絶滅危惧 (Falco tinnunculus 種として) (参考2)
- IUCN レッドリスト 2024-2:[LC] Least Concern(絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend decreasing (個体数減少傾向) (Falco tinnunculus 種として)(参考3)
写真とメモ
江戸川土手のサイクリング道で,街灯のポールに止まるチョウゲンボウ.背中の黑斑が目だち,尾羽にも黒い斑紋が見えるのでメスでしょうか.
結構近くから撮っていたのですが睨まれてしまいました.猛禽類ですが表情がかわいいチョウゲンボウ.
その後飛び立たれてしまい,公園(東金町運動場)に飛び去りました.
この冬はじめて,日曜日以外に河川敷に来てみました.日曜日は河川敷のグラウンドで野球をしている少年たちがいますが,この日はグラウンドは誰もいなくてガランとしています.何頭ものチョウゲンボウがグラウンドの周辺を飛び回るのを見ることができました.上の写真はグラウンドと江戸川の間の砂利道沿いの木で撮影.胸と腹は白くて,黒い小さな斑紋が並んでいます.眼の周囲と顔が黄色く,そこに縦の黒い帯が目立ちます.チョウゲンボウの大きさはキジバトぐらいに見えますが,尾が長く体のバランスが格好よいです.そしてチョウゲンボウは顔がかわいい.
チョウゲンボウはユーラシア大陸とアフリカ大陸に広く分布する小型のハヤブサ類で,日本産は東アジア亜種とされているようです.日本の多くの地域では留鳥ですが,越冬は南方で繁殖は北の方で,というように移動するようです.東京都のレッドリストに登録されています.食べ物は小動物や昆虫など.
後ろから見たところ.褐色系の背中に黒い点状の模様がはっきり見えます.メスのようですね.
こちらは,グラウンドの真ん中の地面に止まっていたチョウゲンボウを撮ってみたところ.何をやっているのかと思ったら,足で小型のネズミを捕まえていて,ちょうど食事中でした.河原ではカヤネズミのような小型のネズミを何度か見たことがあります.おそらくそういうネズミが主なエサなのかなと思います.
つついているところ.この日はチョウゲンボウを近くからたくさん見られてよかったです.
土手を歩いているときにチョウゲンボウのホバリングに遭遇.河川敷とは反対,住宅地側の斜面の上空です.土手の斜面に腰を下ろしてしばらく見ているとだんだん近づいてきて大きく撮影できました.チョウゲンボウの胸腹の色は白基調.黒い斑点が散らばりますが,これが小さくて連続していないのが成鳥.広げた尾羽では先端の黒い部分の他に,途中に黒い細帯がたくさん見えますが,これが1本1本はっきり見えるのがメスで,黒い部分が少なくてはっきりしないのがオスとのことなので,この個体は成鳥のメスなのではないかと思います.
ホバリングをやめると,住宅街の方に飛んでいって,遠くの鉄塔にとまりました.光の当たり方で影になった背中の色や模様はよく見えません.
土手に座ってのんびり撮影してる自分が睨まれているところ.チョウゲンボウは他の猛禽同様,遠くから自分に注意を向けてくる「敵」に敏感ですね.
この冬はチョウゲンボウの写真を撮ってみたくて,水元公園を散歩する代わりに,公園を素通りして河川敷を散歩してみました.これをする最初のきっかけは,正月元日に葛西神社の初詣をした帰りに土手を歩いていたとき,すぐ近くで小型の猛禽がホバリングしているのに会ったことです.1月中に何回か来ていましたがなかなか遭遇できず,このときが初遭遇.やっと再開できたのがこのときです(河原ではチョウゲンボウが見られないときにも,ノスリやトビ,ホオジロ,オオジュリン,カシラダカなど,公園ではなかなか見ない鳥に会えたのでこの冬は面白かったです).この日は公園から運動場経由で江戸川土手に入り,河川敷の道を歩いているときに,土手の上の方を飛ぶチョウゲンボウを発見.尾を扇形にきれいに広げているのが印象的.
ホバリングでは一箇所にとどまってくれるので,自分のカメラと撮影技術でも視野に捉えることができました.カメラの感度が低いのでシャッター速度は遅いため,翼はぶれますが.
参考
- レッドリスト・レッドデータブック・植生図. “東京都環境局”. https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/red_data_book/.
- 埼玉県レッドデータブックについて. “埼玉県生物多様性センター”. https://saitama-biodiversity-center-cessgis.hub.arcgis.com/pages/saitamardb.
- BirdLife International. 2021. Falco tinnunculus. The IUCN Red List of Threatened Species 2021: e.T22696362A206316110. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2021-3.RLTS.T22696362A206316110.en. Accessed on 25 February 2023.
- チョウゲンボウ オスメス. “野鳥好きの部屋”. https://blog.goo.ne.jp/bhgull08/e/c58272272af0130f6a8001092a66f1a9, (参照 2024-12-30).
- チョウゲンボウ 雄と雌の特徴. “野鳥と自然”. https://katsuk.exblog.jp/17323154/, (参照 2023-02-25).
- . “”. , (参照 ).
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