基本情報

和名
アシナガグモ属(未同定)
分類
節足動物門 クモ綱 クモ目 アシナガグモ科 アシナガグモ属 (Tetragnatha)
英名
An unidentified species of Long-jawed Orb-web Spider
学名
Tetragnatha sp.
状況

写真とメモ

最新の写真

園内の街灯,2021年7月17日夜,晴れ

草地の街灯の支柱の高さ1mほどのところにアシナガグモ類が2,3頭いました.簡易な巣を作っているように見えました.以前見つけた個体よりも大アゴは短く触肢も膨らんでいないのでメスのようです.上と下の写真は同じ個体の角度違いです.前のと同じ種類かどうかもわかりませんが,おそらくアシナガグモかヤサガタアシナガグモのどちらかなのでは.区別には大アゴの特徴の他,腹部の下面の色などでも区別できるとのことですが,ちょっと見えません.

園内の街灯,2021年7月17日夜,晴れ

腹部の背面には金色のうろこ模様があるのですが,これがきれいです.その斑紋の周囲は黒く縁取られているのですが,黒い輪郭はとぎれとぎれで,それもふくめて暗い色の部分が少なく,全体が明るい色調です.

園内の街灯,2021年7月17日夜,晴れ

同じ街灯の下にいた別の個体.こちらもメス.やはり腹部背面の斑紋の黒い線や腹部の側面なども明るい色です.



水産試験場跡地方面,2013年7月14日午前,晴れ

トンボ池の水辺の草の葉に張り付いてじっとしていたクモです.4対の足(歩脚)のうち,前2対を前方に,3対目で体を支え,最後の1対を後ろに.特徴的な体の伸ばし方(隠れ方)です.大アゴが長くて先端が外に広がっています.アシナガグモ類のオスのようです.

もともとこのサイトでは,いろいろな分野の動植物の種類を調べるのに苦労しているところですが,特にクモについては,自分のこれまでの知識の蓄積がほぼゼロなので四苦八苦します.この写真の種類は,アシナガグモ属らしいというところまではわかりましたが,種類は不明です.アシナガグモ属は日本に20種類ぐらいいて,うち本土に11種類いるそうです(参考1).東京近郊では,そのうちキヌアシナガグモという種類が千葉県のレッドリストに要保護生物(カテゴリーC)として載っていましたが,これはその種類ではなさそう.写真の種類は,普通種のアシナガグモ,ヤサガタアシナガグモ,トガリアシナガグモあたりのうち,よく似ている前の2種類あたりが候補です(参考2-4).アシナガグモ類の分類は,大きく発達した上顎(鋏角)と触肢で判断するようで,手許に採集して実体顕微鏡で見ないと厳しいです.さらに,この写真の場合は,上顎の内側縁と触肢の先端が,前方に伸ばした2対の歩脚に隠れていて,写真からは形がわかりません.



参考

  1. “アシナガグモ属”. ウィキペディア日本語版. 2021-02-02. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%8A%E3%82%AC%E3%82%B0%E3%83%A2%E5%B1%9E, (参照 2021-09-10).
  2. アシナガグモ. “クモ画像集”. http://kumomushi.web.fc2.com/a_g/ashinagagumo.htm.
  3. 指標生物の生物学的情報(水田)(農業に有用な生物多様性の指標生物調査・評価マニュアル).“独立行政法人 農業環境技術研究所”. http://www.niaes.affrc.go.jp/techdoc/shihyo/shihyo2-2.pdf (PDF).
  4. アシナガグモ. “クモ基本60 改訂版 2017年4月”.東京蜘蛛談話会. http://spider.art.coocan.jp/spider60/02h.pdf#page=14.
  5. . “”. (参照 ) .