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水辺の野草園,2025年1月19日午前,くもり

水辺の野草園にスイセンの群落がありました.他の季節には丈の高い別の草で覆われて気づかなかったのだと思いますが,花の咲く冬には存在感を発揮しています.園内の他の場所に見られるのと同じニホンスイセンです.

水辺の野草園,2025年1月19日午前,くもり

まだ咲き始めで,たくさんついているつぼみのうち,最初の1つが咲いている感じ.

水辺の野草園,2025年1月19日午前,くもり

スイセンといえば,葉がニラと似ていて,間違って食べてしまう事故があると聞きます.スイセンには毒があるため食中毒で嘔吐,下痢,けいれん,麻痺などの症状が出るとのこと.スイセンの毒はリコリンなどのアルカロイド他多数(参考5).



基本情報

和名
スイセン
分類
被子植物類 単子葉類 キジカクシ目 ヒガンバナ科 スイセン属 (Narcissus)
英名
Paperwhite, Bunch-flowered Daffodil, Polyanthus Narcissus
学名
Narcissus tazetta L.
状況

写真とメモ

花菖蒲園,2018年12月16日朝,晴れ

花菖蒲園の道沿いのスイセンがもう咲き始めていました.白い花被の中に黄色い部分(副花冠)のある,普通のスイセンなのですが,種類としてはニホンスイセンという名前のようです.ニホンスイセンの原種のスイセンは,もともとは地中海周辺,ポルトガルからトルコの原産の種類で,これがアジア,オセアニア,北中南米などにも広がって野生化しているものだそうです(参考1).西日本で野生化している種類は,中国南東部や朝鮮などに分布しているのと同じ亜種(Narcissus tazetta chinensis)とされています.地域による亜種とは別に,園芸品種もたくさんつくられていて世界中で親しまれています.スイセン属にはこの種類以外にも栽培されている種類があって,それらを含めた呼び名もスイセン.

公園のスイセンの花は固まって咲いていますが,野生ではないですよね.毎年植えているようには見えないので,以前植えられた球根がその後毎年花をつけているように見えます.

花菖蒲園,2018年12月16日朝,晴れ

黄色い部分の中には雄しべも見えますが,花には実がつかないそうなので,増えるのはもっぱら球根で.

花菖蒲園,2018年12月16日朝,晴れ



参考

  1. Narcissus tazetta. Wikipedia, The Free Encyclopedia. December 12, 2024, 18:12 UTC. Available at: https://en.wikipedia.org/wiki/Narcissus_tazetta. Accessed January 20, 2025.
  2. “スイセン属”. ウィキペディア日本語版. 2025-01-02. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%82%BB%E3%83%B3%E5%B1%9E, (参照 2025-01-20).
  3. スイセン. “松江の花図鑑”. https://matsue-hana.com/hana/nihonsuisen.html, (参照 2025-01-20).
  4. ニホンスイセン.“かぎけん花図鑑”. https://www.flower-db.com/ja/flowers/narcissus-tazetta-var-chinensis, (参照 2025-01-20).
  5. ニホンスイセン. “イー薬草・ドット・コム”. http://www.e-yakusou.com/sou02/soumm068.htm, (参照 2025-01-20).
  6. . “”. , (参照 ).