写真とメモ

園内の池、2020年3月20日午後、晴れ

ヒキガエルのオタマジャクシが大量に泳いでいる池で、ヒキガエルではないカエルの卵を見つけました。卵が数十個ほどの塊になって水面に浮いていました。カエルの卵はヒキガエルとそれ以外で見た目が大きく違います。ヒキガエルは透明なゼリー部分がひも状になっていてたくさんの卵を含んでいるのに対して、それ以外のカエルでは卵1つずつを包むような球状のゼリーになっています。自分はヒキガエル以外の卵をあまり見たことがなく、この状態で種類を判別できません。

園内の池、2020年3月20日午後、晴れ

この卵、拡大すると中に見える黒い部分(胚)がすでにまん丸ではなく、オタマジャクシ型になりかけていましたので、産卵は1週間前と仮定すると、3月上旬から中旬です。その時期(3月10日夜)に、この池でヒキガエルを見たのですが、そのとき写真は撮れなかったものの、ヒキガエルよりも小さめで後ろ足に縞模様のあるカエルを目撃しました。そのぐらいのサイズで後ろ足に縞模様のあるカエルには、アカガエルかトウキョウダルマガエルあたりが該当します。どちらも水元公園にいておかしくありません(参考3)。この時期に産卵したカエルはどちらでしょうか。

参考1に、水元公園と近い、千葉市の公園での各種カエルの産卵の時期の一覧が掲載されていました。それによると、例年「1~2月:アカガエル、3~4月:ヒキガエル、4~5月:アオガエル、5~7月:アマガエル、ダルマガエル、5~9月:ウシガエル」とのこと。また、一番早く産卵されるアカガエルについては、参考2に今年のアカガエルの産卵開始時期が掲載されていました。東京は2月上旬だったようです。今年のヒキガエルの産卵もかなり早めだったことを考えると、この一覧で4月以降とされているダルマガエル→トウキョウダルマガエルの産卵が早かったのではないでしょうか。

園内の池、2020年3月20日午後、晴れ

来年はぜひニホンアカガエルとトウキョウダルマガエルの写真を狙ってみたいです。



参考

  1. こうえんブログ~公園歳時記2014年3月 - 『千葉市』 https://www.city.chiba.jp/toshi/koenryokuchi/kanri/chuo-inage/blog1403.html
  2. 2020年度 アカガエル産卵前線 - 『両生類保全研究資料室』 http://www.kaerutanteidan.jp/index.php/monicate/2014-03-27-16-23-41/spawnmap/spawnmap2020
  3. 生物多様性かつしか戦略:4-4 生息・生育環境の変化(水辺)(08 資料編-2 (PDF 1.6MB)) - 『葛飾区』 http://www.city.katsushika.lg.jp/information/1000084/1006024/1006270.html
  4. - 『』