基本情報

和名
ヒメコウホネ
分類
被子植物類 スイレン目 スイレン科 コウホネ属 (Nuphar)
英名
(in Jpn.) Hime-Kohoné; a Species of Japanese Spatterdock
学名
Nuphar subintegerrimum
状況
環境省レッドリスト2020[VU] 絶滅危惧 II 類 (参考1)

写真とメモ

最新の写真

保全池(水産試験場跡地),2020年3月21日午後,晴れ

掻い掘り(かいぼり)をしていたのかわかりませんが,保全池の水位が下がっており,ヒメコウホネのコーナーでも冬越しの水中葉がよく見えていました.色が赤みがかっていますが,シャッキリとした葉の感じが夏の水中葉の柔らかい感じとちょっと違うようです.



保全池(水産試験場跡地),2014年1月13日午後,晴れ

冬の保全池.ヒメコウホネが群生している場所の様子です.水上の葉はすべてなくなり,水中には藻や水垢で覆われた黄色い葉が残っています.葉の様子は,水上葉とも水中葉ともつかない感じです.



保全池(水産試験場跡地),2013年5月26日午後,晴れ

保全池に行ってみましたら今年もヒメコウホネが咲いていました.昨年は,ヒメコウホネとコウホネとの違いがどうも納得行かなかったので,今回は,区別点のひとつとなっている花の柱頭(めしべのてっぺん)を比べられるように,花のアップの写真を撮ってきました.

保全池(水産試験場跡地),2013年5月26日午後,晴れ

参考3によると,柱頭の周囲のギザギザが尖っている("尖頭")のがコウホネ,丸い("鈍頭")のがヒメコウホネということのようです.参考3の写真と,今回自分が撮ってきたヒメコウホネの柱頭の写真,似ているように思います.柱頭のでっぱりの先端が確かに丸い曲線を描いています.次の写真のほうがわかりやすいかも.

保全池(水産試験場跡地),2013年5月26日午後,晴れ

さて,ではコウホネはどうなっているのかというと,水元公園のコウホネの場合,参考3の写真とはかなり違ってはいますが,確かに先端は丸くはなく,でっぱりがぴったり並んで1つ1つがとんがっているので,全体としてギザギザしているようにも見えます(→ コウホネの花の写真はこちら).結構微妙なんですね.コウホネの写真,咲いてからもう少し時間が経って柱頭の色が濃くなってきてからのほうがわかりやすかったかもしれません.この区別点を実際に使えるかどうかとえいば,たくさん見慣れれば,そして,他の区別点とも合わせれば,使えるかもしれません.

自分には柱頭のでっぱりの数も違うように思います.ヒメコウホネの柱頭はでっぱりが10,11個,コウホネは13~16個.でも,これは今回の写真だけなのかもしれません.

保全池(水産試験場跡地),2012年10月8日午後,晴れ

ヒメコウホネの水中葉が見えています.水上葉よりも薄くて大きくヒラヒラした感じはわかります.



保全池(水産試験場跡地),2012年9月29日午後,晴れ

保全池(水産試験場跡地),2012年9月29日午後,晴れ

保全池に栽培されているのがあり,ヒメコウホネと名札がついていました.環境省と東京都の絶滅危惧種ですね(参考1,2).黄色い花が水上に咲いていたので撮影.たまご型の葉がよく茂って,空中にも伸びています.
※ 東京都の2020年のレッドリストでは指定から外れました.

小合溜の北の方に茂っているのにはコウホネという名札が付いています.それよりも葉が小ぶりで丸っこいでしょうか.



参考

  1. レッドデータブック・レッドリスト. “生物情報 収集・提供システム いきものログ” (環境省生物多様性センター). https://ikilog.biodic.go.jp/Rdb/booklist.
  2. レッドリスト・レッドデータブック・植生図. “東京都環境局”. https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/red_data_book/.
  3. コウホネ属の分類形質. “河骨愛”. http://www.ed.niigata-u.ac.jp/~shiga/Nuphar2/2-1.htm, (参照 2023-12-27).
  4. ヒメコウホネ. “河骨愛”. http://www.ed.niigata-u.ac.jp/~shiga/Nuphar2/hime.htm, (参照 2023-12-27).
  5. . “”. , (参照 ).