最新の写真

水産試験場跡地,2024年4月14日朝,晴れ

水辺のさとの復元池で甲羅干しをするアカミミガメ.甲長20cmほどの大きな個体ばかり.この池にも大きなアカミミガメがこんなにいました.


アカミミガメが条件付特定外来生物になりました

アカミミガメとアメリカザリガニが特定外来生物に指定されると聞き,参考2を読んでみたところ,ちょっと条件のゆるい「条件付特定外来生物」に指定されたとのことです.

通常の特定外来生物は,生息地でその生物を捕まえるのはOK,その場で放すのもOKですが,生きたまま別の場所に移動させるのがNG,飼育もNG,そして(捕まえたその場で放すこと以外の)自然に放すのはNGとなっています.それに対して,条件付特定外来生物では,届け出をしなくとも個人の飼育はOK,個人が飼育するために生きたまま別の場所に移動させるのはOKというところが違っています.さらに条件付特定外来生物では,飼育していたのを自然に放すのはNGですが,他人にゆずりわたす(引き取ってもらう)のはOKです.もちろん,どちらの特定外来生物でも,輸入はNG,販売や購入はNG,有料でなくとも大勢の人に広める目的でゆずりわたすのはNGです.これらに違反した場合は,罰金刑などになります.詳細は参考2のサイトをご確認ください.



基本情報

和名
ミシシッピアカミミガメ(アカミミガメの亜種)
分類
爬虫綱 カメ目 ヌマガメ科 アカミミガメ属 (Trachemys)
英名
Red-eared Slider Turtle (ミシシッピアカミミガメ), Common Slider Turtle, Yellow-bellied Slider Turtle(アカミミガメ)
学名
Trachemys scripta elegans (Wied, 1838)
状況
外来生物法(最終更新:令和5年4月1日):条件付特定外来生物(令和5年6月1日より)(参考1,2)
外来生物法生態系被害防止外来種(最終 修正版,2015年) (国外由来の外来種 > 総合対策外来種 > 緊急対策外来種,Ⅰ 分布拡大期~まん延期 ① ⑤) (参考3) ※ アカミミガメとして
IUCN/ISSG 世界の侵略的外来種侵略的外来種(日本を含むアジア,ヨーロッパ,オーストラリア,ニュージーランド,北中米など),原産(米国) (参考4) ※ ミシシッピアカミミガメとして
IUCN レッドリスト 2023-1[LC] Least Concern (絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend stable (個体数動向 安定) (参考5) ※ アカミミガメとして

写真とメモ

水産試験場跡地,2023年5月4日午前,晴れ

保全池に浮いていたアカミミガメ.結構大きいのですが,首の赤い帯がはっきりしていて,甲羅の模様も明るい褐色系でくっきり見えます.大きくなるに従って全体が黒っぽく地味な色合いになることが多いですが,きれいな個体でした.この場所は最近「かいぼり」をして水草や水生昆虫などに悪影響のある外来生物を排除したように思いますが,陸地を移動してくるカメは居心地のよいところに移動してきますね.

アカミミガメの産卵

水生植物園,2019年6月16日午前,晴れ

水生植物園の池のほとりのアヤメの植えられている場所.甲長20cmぐらいのアカミミガメが上陸してごそごそ動いているのが見えました.この季節にカメが上陸して穴掘りといえば産卵に違いない,ということでそっと近づいてみると,やはり後肢で地面を掘っているところでした.さらにもうちょっと近づいたら動くのをやめてしまったので,そっと後ろに下がってしばらく穴掘りを見ていました.

水生植物園,2019年6月16日午前,晴れ

前に回り込んでみたところ.アヤメ畑なので地面はそれほど固まっていないとは思いますが,なかなか穴掘りが進まない様子を見ていると,おそらく産卵が始まるまで穴掘りだけで半日仕事になるのでしょうね.



園内の林,2018年8月12日朝,くもり

またカメがたくさん釣れてしまったトホホな日.背中の甲羅の模様が綺麗な中くらいの大きさのアカミミガメです.甲羅の色が,黒,濃い緑,薄い緑,黄色の4色ぐらいに見えます.顔立ちもハンサムですし,日本産のカメよりもペットとして人気が出た理由はわかる気がしますね.

園内の林,2018年8月12日朝,くもり

甲羅の長さが14cmぐらい.背中の甲羅模様が綺麗です.



小合溜,2018年8月5日朝,晴れ

大きなアカミミガメ(腹甲の長さ:23cm)が釣れたので,クサガメとの区別の確認のために体の模様の写真を撮りました.アカミミガメの腹甲は基本色が黄色で,それぞれの甲羅の中央が黒くなっているという感じ.横から見えている背中の甲羅の裏面も同様で,黄色と黒.

小合溜,2018年8月5日朝,晴れ

頭部側面の模様.太い帯は目の横から出る黄色い帯1本,赤い帯1本,それ以外に細い線が多数.線はみな走り方がまっすぐです.目の中を横切る帯は,黒い帯の縁取りに細い黄色い線がありますが,クサガメほど目立ちません.

小合溜,2018年8月5日朝,晴れ

頭部の腹面の模様.黄色い線がびっしり,太いのと細いのが平行に走るストライプ模様.



小合溜(水産試験場跡地方面),2018年1月7日午前,晴れ

真冬の1月ですが,水面から鼻面を出して水に浮いているカメを見つけました.口の下に黄色い線が見えます.アカミミガメです.しばらく浮いていた後,ゆっくりと水中に沈んでいきました.アカミミガメの越冬について調べてみると,冬の間も水底で過ごし,冬眠しないときは呼吸のためにたまに浮かんできて息を吸う必要があるが,冬眠すると代謝量が下がるので,呼吸をしなくともよくなる,というようなことのようです.小合溜周辺にいるカメは,小合溜の水底で越冬し,厳冬期以外はたまに水上に浮かんでくる生活をしているのかもしれません.



バードサンクチュアリ,2015年12月16日午後,くもり

カメは用心深いので,カメの甲羅干し風景はたいてい遠くからしか見られませんが,バードサンクチュアリの観察窓のすぐ近くにいるところを見られました.甲羅が20㎝以上ありそうな個体ばかり並んでいます.12月なのですがまだ冬眠に入らないのでしょうか.



黒いアカミミガメ

バードサンクチュアリ,2013年11月3日午後,くもり

バードサンクチュアリの観察窓からすぐ近くの倒木上に,全身がかなり黒っぽいカメがいるのが見えました.甲羅には黒以外の色も見えますが,頭部や手足の背面は真っ黒に見えます.水元公園で「ミミが赤くないカメ」を見たのがはじめてだったので,以前紹介された記事(参考6)を思い出し,もしかしてこのカメはクサガメかニホンイシガメでは… と期待して写真を撮ってきたのですが,上の写真を見れば見るほど,頭部や甲羅の形が見慣れたミシシッピアカミミガメにそっくりですし,また,この写真には写っていませんが,腹側の甲羅は真っ黒ではなく,ミシシッピアカミミガメと同じく薄黄色と黒の大きな格子模様があって,ちょっとばかりテンションダウン.結論として,これはミシシッピアカミミガメの黒化個体なのではと思っています.成熟したオスが黒化する「メラニズム」というのはクサガメでは一般的なようなのですが,ミミシッピアカミミガメも同様に歳を取ると黒化することがあるらしいです.ミシシッピアカミミガメの黒化については,参考7には「雄はしばしば黒化し,全身がまっ黒になる.」とあり,参考8の図には黒化個体の写真もありました.

ということで,自分は,まだ水元公園でミシシッピアカミミガメ以外のカメを見たことがありません.やはり,小合溜のカメはほとんどアカミミガメなんでしょうね.


子ガメサイズ

ごんぱち池方面,2014年6月1日午後,晴れ

トンボを探しに池の水面を見ていたらアカミミガメが何頭も泳いでいるのを見つけました.すべて縁日サイズ.最近放したヒトがいるのかもしれませんし,世代を繰り返しているのかもしれません.この池で大きなアカミミガメを見つけた記憶はあまりないのですが….

上の写真は体がきれいで模様がすべて見える個体.一方,下の写真は甲羅がミズゴケで覆われている個体.なんとなくですが,これらの2頭の由来は違っているのかもしれない?と思いました.

ごんぱち池方面,2014年6月1日午後,晴れ


小合溜の水路,2013年7月22日午前,晴れ

「縁日サイズ」に近いアカミミガメがいました.こういう小さな個体ということは,水元公園生まれなのか,最近放された個体なのか….甲羅は水苔に覆われています.小合溜に続く小水路で,杭に乗って甲羅干しをしているところです.反対側の岸ではたくさんの人が小物釣りをしているほんの2,3m先で,恐れる気配なく悠々としていました.

水産試験場跡地方面,2012年9月16日午前,晴れ

上の写真よりもちょっと大きめの個体.こちらも人が通る通路からほど近い水面にじっとしていました.


親ガメサイズ

バードサンクチュアリ,2014年5月25日朝,晴れ

バードサンクチュアリの観察窓から.朝の日光浴中のアカミミガメです.これは大ガメでもない小ガメでもない中ガメ.10cmをちょっと超えたぐらいのサイズです.このぐらいのサイズでは体にきれいな黄色い線がはっきり見えます.


バードサンクチュアリ,2013年3月17日午前,晴れ

バードサンクチュアリにいたカメは,首の横に赤い模様のあるミシシッピアカミミガメです.遠いので推測ですが,甲羅の長さが 20cm 近くありそうな大きな個体です.春になって冬眠から出てきて日向ぼっこでしょう.

バードサンクチュアリ,2013年3月17日午前,晴れ

バードサンクチュアリの観察所の対岸で日向ぼっこ中のカメたち.大型のカメは園内のあちこちや内溜などでもよく見ますが,非常に用心深くて,人影が近づくとさっと水中に逃げてしまいます.ここでは人が近づかないので,カメがのんびりできる場所のようです.写真を拡大してみるとほとんどがアカミミガメの特徴が見られます.


死体を発見

小合溜沿いの草地,2014年5月18日午後,晴れ

小合溜の草地を歩いていると地面に大きなカメの姿が.寝ているのかと思って遠くから写真を撮ってから近づいたところ死んでいるカメでした.このカメ,ハエもたかっておらず,臭いもまだないので死んで間もない様子.外見上大きな損傷もないので,死因はわかりません.サイズは20cm以上.アカミミガメとはいえ,大きいのを近くから見られるチャンスはあまりないので撮影.

これは甲羅の模様のようすです.この個体は黄色の模様が比較的はっきり見えます.

小合溜沿いの草地,2014年5月18日午後,晴れ

ひっくり返してみたところ.強大なツメ.ツメはかなり長くて先が鋭いのがわかります.



参考

  1. 特定外来生物等一覧. “日本の外来種対策” (環境省 自然環境局). https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/list.html.
  2. 2023年6月1日よりアカミミガメ・アメリカザリガニの規制が始まります!. “日本の外来種対策(環境省)”. https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/regulation/jokentsuki.html, (参照 2023-05-07).
  3. 生態系被害防止外来種リスト.“日本の外来種対策”(環境省 自然環境局). https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist.html.
  4. Global Invasive Species Database (2024) Species profile: Trachemys scripta elegans. Downloaded from http://www.iucngisd.org/gisd/speciesname/Trachemys+scripta+elegans on 30-01-2024.
  5. van Dijk, P.P., Harding, J. & Hammerson, G.A. 2011. Trachemys scripta (errata version published in 2016). The IUCN Red List of Threatened Species 2011: e.T22028A97429935. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2011-1.RLTS.T22028A9347395.en. Accessed on 30 January 2024.
  6. 水元公園のカメについて(真面目). “水元かわせみの里水辺のふれあいルーム”. https://mkawasemi.exblog.jp/18875809, (参照 2023-05-07).
  7. ミシシッピアカミミガメ. “国立環境研究所 侵入生物データベース”. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/30050.html, (参照 2023-05-07).
  8. Renato M et al.: The presence of the Red-eared slider, Trachemys scripta elegans (Wied, 1838) (Testudines, Emydidae), an invasive species, in the Paraibuna river basin, Southeastern Brazil. Herpetology Notes. 7. 437-441. 2014. Retrieved from https://www.researchgate.net/figure/Melanistic-adult-male-of-Trachemys-scripta-elegans-observed-in-a-pond-in-the-municipality_fig3_264310909.
  9. . “”. , (参照 ).