基本情報

和名
エノキトガリタマバエ
分類
節足動物門 昆虫綱 ハエ目 タマバエ科 Celticecis
英名
(in Jpn.) Enoki-Togari-tamabae: A Species of Gall Midges
学名
Celticecis japonica Yukawa & Tsuda, 1987
状況

写真とメモ

小合溜沿いの疎林,2024年5月3日朝,晴れ

エノキの葉に丸い虫こぶを見つけました.丸くて先端が尖っているこの虫こぶは,エノキハトガリタマフシという虫こぶで,中にはエノキトガリタママバエの卵が産み付けられて幼虫が育つようです.虫こぶのできている場所は葉表や葉柄の根元などです.1つ1つはきれいな虫こぶなのですが,たくさんついているとなかなか不気味です.

小合溜沿いの疎林,2024年5月3日朝,晴れ

1つ割ってみました.中は空洞で小さな白いイモムシ型の幼虫が1頭.これが5月下旬までに大きくなり,虫こぶごと地面に落ちてそのまま越冬するとのこと.

小合溜沿いの疎林,2024年5月3日朝,晴れ

虫こぶの密度が低いところ.


園内の林,2024年5月3日朝,晴れ

林内の別の場所でも見つけました.こちらも密度が高く,もこもこしています.

園内の林,2024年5月3日朝,晴れ

卵を産まれたところに虫こぶができるのだと思いますので,移動しながら卵を次々産んだ枝だったのでしょう.

園内の林,2024年5月3日朝,晴れ

よく見ると,虫こぶが若い枝にもついており,虫こぶの色は,葉についているのはきれいな緑色なのに対し,枝についているものは赤紫色をしているようです.葉柄についているのはその中間の色? もともとの植物体の部分の特徴を反映しているのでしょうか.



参考

  1. エノキトガリタマバエ. “森林生物データベース(森林総合研究所)”. https://www.ffpri.affrc.go.jp/labs/seibut/bcg/bcg00230.html, (参照 2024-05-12).
  2. エノキハトガリタマフシ. “東京23区内の虫 2”. http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-2277.html, (参照 2024-05-12).
  3. . “”. , (参照 ).