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小合溜沿いの草地,2024年4月21日朝,くもり

花が終わった時期のヤマグワの木を見に行くと,たくさんのチャバネアオカメムシに混じって,小さなクワナガタマムシの姿も見えました.頻繁に飛び回ったり,近づくとすぐ葉裏に隠れてしまうので,遠くからそっと観察.緑色がかった体色は地味ですが,目つきがりりしく,しっかりタマムシを感じます.今回もナガタマムシの形態からの種類の区別は難しく.クワナガタマムシ(仮)=「クワにいたナガタマムシ」です.

小合溜沿いの草地,2024年4月21日朝,くもり

左肩が濡れているのか色が変わっています.前翅に毛束はなし.角度によるのか,前翅の中央付近に明色の毛が光って見える部分があります.

小合溜沿いの草地,2024年4月21日朝,くもり

このヤマグワの木全体で相当な数のクワナガタマムシが群れていました.クワナガタマムシの幼虫はヤマグワやハルニレなどの材を食べ,成虫は葉を食べるとのこと(参考3).



基本情報

和名
クワナガタマムシ
分類
節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 タマムシ科 ナガタマムシ属 (Agrilus)
英名
Flatheaded Mulberry Borer
学名
Agrilus komareki Obenberger, 1926
状況
時期
123456789101112
成虫21

写真とメモ

小合溜沿いの草地,2020年4月19日午前,晴れ

クワの花を見ているときに見つけた,小さな地味なタマムシ類.交尾している個体も含め1本のクワの木に何十個体も見ることができました.

小合溜沿いの草地,2020年4月19日午前,晴れ

ナガタマムシ類にはよく似た種類が多く,日本だけでも数十種以上,世界では数千種記載されているとのこと.クワナガタマムシはその中でもオスの交尾器を見なくとも区別しやすい種類のようですが,そのとき区別に使う場所は,前胸背の縁にみえるところ(側隆線)とその少し中央よりにある線(内側隆線)との関係とか.内側隆線が中央部ぐらいで消えて,即隆線と合流しないのがクワナガタマムシとのことですが,この写真だと内側隆線がはっきり写っていません.前翅には毛の束がある種類が多いですが,クワナガタマムシは毛の模様がありません.クワの上にたくさん見られる普通種ということで判断.


その他の観察記録(写真未掲載)

  • 2025年5月3日朝,晴れ,小合溜沿いの草地,1頭


参考

  1. タマムシの仲間2. “春夏秋冬の昆虫写真館”.http://syunnkasyuutousyasinnkann.web.fc2.com/tamamusi2.html, (参照 2024-04-29).
  2. クワナガタマムシ. “東京23区内の虫2”. http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-2004.html, (参照 2024-04-29).
  3. クワナガタマムシ. “かたつむりの自然観撮記_ちばの昆虫たち”. http://www5f.biglobe.ne.jp/~escargot/1_Data/1_Species/1_10/30_Coreoptera/313_Buprestidae/1_31320_00_5.html, (参照 2024-04-29).
  4. . “”. , (参照 ).