基本情報

和名
ヤツデ
分類
被子植物類 真正双子葉類 キク類 セリ目 ウコギ科 ヤツデ属 (Fatsia)
英名
Glossy-leaf Paper Plant, Japanese Aralia
学名
Fatsia japonica
状況

写真とメモ

最新の写真

水産試験場跡地,2021年12月16日午前,晴れ

回遊路の道端のヤツデ.ヤツデは丸い花序をたくさんつくりますが,花序ごとに咲く時期がずれていて,長い期間にわたって咲き続けます.参考5によると,上の方の花序は両性花,下の方の花序は雄性花とのこと.両性花では,最初に雄しべが延びる雄花期になり,その後で雌花期になります.各時期の花を探してみました.

水産試験場跡地,2021年12月16日午前,晴れ

上の写真はつぼみが咲き始めた花序です.クリーム色の金平糖のような星型をしたのがつぼみ,花序の周囲から花が開き始めています.

水産試験場跡地,2021年12月16日午前,晴れ

こちらが中央部につぼみが何個か残っていますが,ほとんどの花で5枚の白い花びらは裏返って黄色い花の内部が見えている状態.この花が雄花期の花.

水産試験場跡地,2021年12月16日午前,晴れ

こちらが雌性期の花.花びらや雄しべは取れていて,鼻の内部の色も黄色から白っぽくなりました.先端に雌しべが5本ついています.

水産試験場跡地,2021年12月16日午前,晴れ

雌しべが黒くなって花が終わったぐらいの時期.実になるところの緑色が濃くなって大きくなり始めているようです.



水産試験場跡地方面,2018年12月2日午後,くもり

道端の植え込みのヤツデの花.花が球形に集まった花序.日陰に植えられている地味な低木ですが,よく見るときれいな花です.この時期のヤツデの花は花の中央がオレンジ色をした雄花期で,白い雄しべがたくさん伸びていて,まだ雌しべは未発達(参考4).その後,雄しべが落ちて雌花期になります.

水産試験場跡地方面,2018年12月2日午後,くもり

球形の花序がたくさんついています.よく見ると花序が2色に見えます.白いのが雄花期で,緑っぽいのを拡大すると下の写真のような雌花期.雄花期にオレンジ色だったところは白くなり,周囲が緑色です.中心に雌しべがありますが,雌しべが黒っぽくなりかけているのは,たぶんもう花が終わりかけているのかなと.この後は実になっていく時期だと思います.

水産試験場跡地方面,2018年12月2日午後,くもり

水産試験場跡地方面,2018年12月2日午後,くもり

大きなヤツデの葉.ヤツデですが,この葉は9つに分かれていますね.


参考

  1. Fatsia japonica. Wikipedia, The Free Encyclopedia. May 25, 2021, 23:15 UTC. Available at: https://en.wikipedia.org/wiki/Fatsia_japonica. Accessed April 29, 2022.
  2. “ヤツデ”. ウィキペディア日本語版. 2022-01-29. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%84%E3%83%87, (参照 2022-04-29).
  3. ヤツデ.“木のぬくもり・森のぬくもり”. http://www.jugemusha.com/jumoku-zz-yatude.htm.
  4. 冬咲く花、ヤツデの開花の不思議. “tumu-tumu ツムラの掲示板”. https://tumu-tumu-tsumura.blog.so-net.ne.jp/2009-01-25.
  5. ヤツデ. “松江の花図鑑”. (参照 2022-04-29) https://matsue-hana.com/hana/yatude.html.
  6. . “”. (参照 ) .