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水辺の野草園,2024年4月28日朝,晴れ

水辺の野草園の道端に1株だけ,シソ科の白い花が咲いていました.花の形はホトケノザを大きくしたような感じでもあります.コバノタツナミの白花のタイプでした.コバノタツナミは在来種のタツナミソウの園芸品種で,タツナミソウの花と同じく,紫色と白花があります.紫色の花の場合は,下唇の両側の部分に斑紋があるかないかでタツナミソウと区別できるようです.

水辺の野草園,2024年4月28日朝,晴れ

花の下にいくつかついている黄緑色の丸い葉のような部分が苞.葉は周囲にゆるい鋸歯があります.タツナミソウの葉の鋸歯はもっと深くてはっきりしているとのこと.

水辺の野草園,2024年4月28日朝,晴れ

水辺の野草園,2024年4月28日朝,晴れ

ここに咲いていたのは1株だけです.かつてこの近くの野草園でも植えられていましたので,それが野生化して残っているところでしょうか.



基本情報

和名
コバノタツナミ
分類
被子植物類 真正双子葉類 キク類 シソ目 シソ科 タツナミソウ属 (Scutellaria)
英名
Japanese Skullcap
学名
Scutellaria indica f. parvifolia Makino(タツナミソウの栽培品種)
状況

写真とメモ

野草園,2019年5月4日午後,くもり

野草園で咲いていた白い花.草丈が低く地面で咲いています.シソ科っぽい花ですが,花筒が長くて印象的な花.花びらにも茎や葉にも細かい毛がびっしり生えています.コバノタツナミという種類のようです.コバノタツナミの花は基本は紫色なのですが,白い花の場合もあるそうです.

野草園,2019年5月4日午後,くもり

コバノタツナミは,タツナミソウの変種とされることが多いようです(参考4によると変種ではなく品種になっていましたが).タツナミソウはもう少し草丈の高い種類で,日本を含む東アジアに分布.コバノタツナミも同じく日本を含む東アジアに分布.

野草園,2019年5月4日午後,くもり

野草園では紫色の花のコバノタツナミは見つけられませんでしたが,参考サイトによると,紫色の花も下唇に模様があったりしてきれいな花です.



参考

  1. コバノタツナミ 小葉の立浪. “三河の植物観察”. https://mikawanoyasou.org/data/kobanotatunami.htm, (参照 2024-05-03).
  2. コバノタツナミ(小葉の立浪). “松江の花図鑑”. https://matsue-hana.com/hana/kobanotatunami.html, (参照 2024-05-03).
  3. コバノタツナミ. “四季の山野草”. https://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_1078.htm, (参照 2024-06-09).
  4. Govaerts R. (ed). For a full list of reviewers see: http://apps.kew.org/wcsp/compilersReviewers.do (2019). WCSP: World Checklist of Selected Plant Families (version Aug 2017). In: Species 2000 & ITIS Catalogue of Life, 2019 Annual Checklist (Roskov Y., Ower G., Orrell T., Nicolson D., Bailly N., Kirk P.M., Bourgoin T., DeWalt R.E., Decock W., Nieukerken E. van, Zarucchi J., Penev L., eds.). Digital resource at www.catalogueoflife.org/annual-checklist/2019. Species 2000: Naturalis, Leiden, the Netherlands. ISSN 2405-884X.
  5. . “”. , (参照 ).