ダイミョウキマダラハナバチ Daimyo-kimadara-hanabachi Cuckoo Bee
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見慣れない小型のアシナガバチを見つけた!と思ったらこの種類でした.毎年見つかるということは,園内で発生する個体数が割と多いのかもしれません.
基本情報
- 和名
- ダイミョウキマダラハナバチ
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 ハチ目 ミツバチ科 キマダラハナバチ亜科 キマダラハナバチ族 キマダラハナバチ属 (Nomada)
- 英名
- (in Jpn.) Daimyo-kimadara-hanabachi; A Species of Cuckoo Bees
- 学名
- Nomada japonica Smith, 1873
- 状況
写真とメモ
草地の花を飛び回っていたハチ.腹部の模様が翅で隠れて見えませんが,ダイミョウキマダラハナバチだと思います.胸背が白いのは花の雄しべか何かがついているようです.
草地のハルジオンに来ていた,ちょっとおもしろいハチです.見た感じはアシナガバチ類に見えるのですが,体のバランスがちょっと違っていて,もっというとスズメバチやアシナガバチの洗練された肉食獣っぽい迫力もなくニセモノ感が漂います.調べたところ,ミツバチに近縁なグループでキマダラハナバチの一種でした.ダイミョウキマダラハナバチは,日本と朝鮮に分布する種類とのことで,花の蜜に来るハチですが,おそらくスズメバチやアシナガバチに擬態している種類なのでしょう.
前から見たところ.顔つきは確かにミツバチ系統です.先に行くと細くなる長い口吻を花に伸ばして蜜を吸っています.
このキマダラハナバチ類というのが面白い性質のグループらしく,英語名が ”Cuckoo Bee” と呼ばれているほど,カッコウの托卵のようなことをするそうです.他のハナバチ類が密や花粉を集めで自分の卵を産んだ巣に,キマダラハナバチも卵を産み付け,幼虫はえさを横取りして育つとのこと(参考4).成虫はスズメバチに擬態して,幼虫は他のハチのエサを横取りして育つ… この種類がここまで適応進化しないといけなかった競争がよほど厳しかったのかなと.
参考
- Nomada japonica Smith, 1873 in GBIF Secretariat (2021). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/1343750 on 2023-05-05.
- ダイミョウキマダラハナバチ. “東京23区内の虫 2”. http://tokyoinsects2.blog.fc2.com/blog-entry-272.html, (参照 2023-05-05).
- ダイミョウキマダラハナバチ. “虫navi”. https://mushinavi.com/navi-insect/data-hati_kimadarahana_daimyou.htm, (参照 2023-05-05).
- Nomada. Wikipedia, The Free Encyclopedia. July 7, 2022, 21:08 UTC. Available at: https://en.wikipedia.org/wiki/Nomada. Accessed May 4, 2023.
- . “”. , (参照 ).
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