基本情報

和名
フトイ
分類
被子植物類 単子葉類 ツユクサ類 イネ目 カヤツリグサ科 ホタルイ属
英名
Softstem Bulrush, Great Bulrush
学名
Schoenoplectus tabernaemontani (syn. Scirpus tabernaemontani)
状況

写真とメモ

水生植物園、2013年5月3日夕方、晴れ

水生植物園の池で、水中から生えているイグサっぽい外見の草に、花が咲いていました。調べてみると、フトイという種類で、名前には「イ」がついているのに、イグサ科ではなくカヤツリグサ科。菅笠の材料のカサスゲなどに近いグループでした。荒地や湿地でよく見る、茎がすっと伸びて、花(小穂)の付き方がフトイに似た草は、みんなイグサっぽく見えてましたが、カヤツリグサ科のようです。

植物の新しい分類の APG III システムによると、イグサ科、カヤツリグサ科、イネ科などは、イネ目の下に集められてるようです(参考1)。

水生植物園、2013年5月3日夕方、晴れ

今回調べていて、「へえ」と思ったのは、フトイ(とその変種のシマフトイ)という種類が、観賞価値が高いと考えられているらしいこと。直線の茎の上端付近にポツポツ花が付いているのは、たしかに綺麗なのですが、庭園の水辺に植えるだけでなく、生け花の素材としてよく使われているらしいです。「生け花 フトイ」で画像検索した結果が 参考2 に。正直すごいです。茎を直線のまま使ったり、折り曲げることで様々な角度をつくりだしたり、フトイを素材として使いこなしてます。

水生植物園、2013年5月3日夕方、晴れ

フトイの花の咲く時期について。水生植物園では、5月初めに花が咲き始めていますし、国立科学博物館の附属植物園では、5月はじめにフトイの花が見ごろ、という情報もあったりするのですが(参考3)、自分の見た図鑑やサイトには、花期 7月~と書いてあります。花の時期にはばらつきがあるのでしょうか?


参考

  1. イネ目 - 『Wikipedia 日本語版』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%8D%E7%9B%AE
  2. 「フトイ 生け花」の画像検索結果 - 『Google』 http://www.google.co.jp/search?q=フトイ+生け花&tbm=isch
  3. 見ごろ情報 - 『国立科学博物館 附属自然教育園』 http://www.ins.kahaku.go.jp/season/index.php?id=0001368609338927