基本情報

和名
ドジョウ
分類
条鰭綱 コイ目 ドジョウ科 ドジョウ属
英名
Pond Loach, Dojo Loach, Weather Loach
学名
Misgurnus anguillicaudatus
状況
環境省レッドリスト2019[NT] 準絶滅危惧 (参考1)
IUCN/ISSG 世界の侵略的外来種侵略的外来種(フィリピン、オーストラリア、北米、ヨーロッパなど)、原産(日本を含む東アジア、東南アジア、インド、ロシアなど) (参考2)
IUCN レッドリスト 2019-2[LC] Least Concern ver 3.1(絶滅のおそれなし), Pop. trend unknown (個体数動向 不明) (参考3)

写真とメモ

せせらぎ広場、2013年5月3日午後、晴れ

写真の中央付近に、頭を右側にして、体を半分沈殿物で隠しているドジョウがいます。せせらぎ広場でジャブジャブ遊んでいる子どもたちに追いかけられていたドジョウですが、お願いして写真を撮らせてもらいました。ありがとうございます。せせらぎ広場は、冬期以外に水を循環させて流している小川で、上流はどこにもつながっておらず、下流は小さな堰をはさんで小合溜につながる水路に流れ込んでいます。浅くて隠れるところもなさそうだし、魚がいるとは思いませんでした。下流から登ってきたのでしょうか。

体長は6~7cmぐらいでした。体の側面がかなり隠れていますが、シマドジョウなどではないと思います。ドジョウと紛らわしい種類ではカラドジョウという外来種がいるそうですが、これは口ひげがドジョウよりも長いこと(参考4)、体がドジョウよりも短くてずんどうなこと(参考5)、尾びれの付け根上部に黒斑が発達しないことなどが特徴とのこと。カラドジョウは日本では要注意外来種に指定されています。農水省の「田んぼの生きもの調査」によると、東京都ではみつかっていないようですが、千葉、埼玉、茨城などの利根川水系では何箇所でも確認されているので(参考5)、水元公園にもいても決しておかしくないところです。

調べてみて、「○○ドジョウ」という名前の魚で、環境省のレッドリストに載っているのが、情報不足 [DD] のドジョウをのぞいても 20種もいました(参考1)(注:ドジョウはその後のリスト更新時に情報不足から準絶滅危惧に変更されてました)。底生の魚は環境の影響を受けやすくて数が減ってるということなのでしょう。一方、ドジョウは海外では侵略的外来種として扱われている地域もかなりあるようです。養殖池から逃げ出したのが、現地で定着してしまっているらしいです(参考2)。日本にとってのカラドジョウと同様なのでしょう。



参考

  1. レッドデータブック・レッドリスト - 『生物情報 収集・提供システム いきものログ(環境省生物多様性センター)』 https://ikilog.biodic.go.jp/Rdb/booklist
  2. Global Invasive Species Database (2019) Species profile: Misgurnus anguillicaudatus. Downloaded from http://www.iucngisd.org/gisd/species.php?sc=1537 on 16-08-2019.
  3. Zhao, H. 2012. Misgurnus anguillicaudatus. The IUCN Red List of Threatened Species 2012: e.T166158A1115635. http://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2012-1.RLTS.T166158A1115635.en. Downloaded on 16 August 2019.
  4. 同定(8) ドジョウ or カラドジョウ - 『日淡会』 http://www.tansuigyo.net/a/link7-9.html
  5. 田んぼの生きもの調査 - 『農林水産省』 http://www.maff.go.jp/j/nousin/keityo/tanbo/ (田んぼのいきもの調査2007の結果から、図表の図15より)
  6. - 『』