基本情報

和名
ノアサガオ(種として)、リュウキュウアサガオ、ノアサガオ 'オーシャン・ブルー'(園芸品種)
分類
被子植物類 真正双子葉類 キク類 シソ類 ナス目 ヒルガオ科 サツマイモ属
英名
Oceanblue Morning-glory
学名
Ipomoea indica
状況
外来生物法生態系被害防止外来種 (国外由来の外来種 > 総合対策外来種 > 重点対策外来種)(ただし「外来ノアサガオ類」として) (参考1)

写真とメモ

グリーンプラザ付近、2018年9月17日朝、くもり

グリーンプラザの裏手、野草園の入口付近に見事なアサガオが咲いています。この場所には、青紫色の大きな花が毎年たくさん咲いて見事だなと思っていました。ただ気になるのは、朝顔の種が毎年蒔かれているにしては、毎年すべて同じ色の花しか咲かないこと、葉の形がアサガオの3つに分かれた葉をしていないこと、草の勢いがものすごくて、あたり一面にツルがびっしり広がり、まるでクズのようになっていることなど。調べてみると、この花はアサガオではなく、ノアサガオという別の種類のようです。ノアサガオは多年草(宿根草)なので、毎年同じところに生えます。野生種のノアサガオは熱帯~亜熱帯の植物で、日本では沖縄を中心に分布し、紀伊半島以西にも自生していて絶滅危惧種に指定されている県もあります。ノアサガオからつくられた園芸品種が日本にも入ってきており、その流通名は琉球アサガオ、宿根アサガオ、または品種名のオーシャン・ブルーで流通しています。これが逸出して関東以西で侵略的外来種になっているそうです。日本の野生種のノアサガオと区別するために、外来種の園芸品種をオオバアメリカアサガオという名前で呼ぶこともあるようです。環境省の生態系被害外来種として登録されている名称は、「外来ノアサガオ類」となっていて、ノアサガオあるいはオーシャン・ブルー(オオバアメリカアサガオ)の他に、アメリカアサガオ、マルバアメリカアサガオ、マルバアサガオなどの種類がまとめて指定されています。

グリーンプラザ付近、2018年9月17日朝、くもり

実物を見たときはもっと紫色がかっていたように思いますが、写真にすると青みが強くなってしまいました。花のガクのそばの筒状の部分は淡いピンク系。このあたり一帯、ノアサガオのつるがはびこっています。

グリーンプラザ付近、2018年9月17日朝、くもり

葉の形は、アサガオの3つに分かれたかたちではなく、先の尖った心型です。

グリーンプラザ付近、2018年9月17日朝、くもり


参考

  1. 生態系被害防止外来種リスト - 『外来生物法(環境省 自然環境局)』 https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist.html
  2. 我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト 掲載種の付加情報(根拠情報) <植物> - 『日本の外来種対策(環境省)』 https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/list/fuka_plant.pdf
  3. ノアサガオとは - 育て方図鑑 - 『みんなの趣味の園芸 NHK出版』 https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-142
  4. - 『』