ハブタエモノアラガイ Mimic Lymnaea
基本情報
- 和名
- ハブタエモノアラガイ
- 分類
- 軟体動物門 腹足綱 異鰓類 モノアラガイ科 ハブタエモノアラガイ属 (Pseudosuccinea)
- 英名
- Mimic Lymnaea, American Ribbed Fluke Snail
- 学名
- Pseudosuccinea columella, syn. Lymnaea columella
- 状況
- 外来生物法:生態系被害防止外来種(最終 修正版,2015年) (国外由来の外来種 > 総合対策外来種 > その他の総合対策外来種,Ⅳ 分布拡大期~まん延期) (参考1)
- IUCN/ISSG 世界の侵略的外来種:侵略的外来種(南アフリカ),原産(-) (参考2)
- IUCN レッドリスト 2023-1:[LC] Least Concern (絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend increasing (個体数増加傾向) (参考3)
写真とメモ
池にはスイレンの葉がすっかり広がって水面を覆っています.スイレンの葉の上に,黒っぽい小さな巻き貝がくっついているのを見つけました.貝殻の下に軟体部がちょっと見えていて,ずっと見ているとゆっくり移動しているようです.池にたくさんいるヒメタニシは石や水底にいて,水面の葉上には登りませんし,この貝の形はヒメタニシよりも明らかに尖っています.モノアラガイがこういう形なのでそのつもりで撮影してきました.帰ってから調べると,モノアラガイとはちょっと違っていました.モノアラガイは殻が薄くて内部が透けて見えるほどですが,この貝は黒くて厚そうな殻なのと,殻の形がモノアラガイよりもさらに急角度に尖っています.在来種にモノアラガイの近縁種が何種類かいるようでしたが,外来種で環境省の生態系被害防止外来種に指定されているハブタエモノアラガイという種類がぴったりでした.この種類は,参考1によると,北米原産で,ヨーロッパ、アジア、オーストラリア等に侵入しているようです.日本でも在来種のモノアラガイとの置き換えが起こっているとのこと.
水中ではもう少し肉の部分を広く露出して移動しています.頭部の突起は前ではなく横のほうに出ています.
こちらは別個体.ハブタエモノアラガイは止水または半止水に生息するとのこと(参考1).
参考
- 生態系被害防止外来種リスト.“日本の外来種対策”(環境省 自然環境局). https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist.html.
- Global Invasive Species Database (2023) Species profile: Pseudosuccinea columella. Downloaded from http://www.iucngisd.org/gisd/speciesname/Pseudosuccinea+columella on 05-05-2023.
- Cordeiro, J. & Bogan, A. 2012. Pseudosuccinea columella. The IUCN Red List of Threatened Species 2012: e.T156043A739967. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2012-1.RLTS.T156043A739967.en. Accessed on 05 May 2023.
- . “”. , (参照 ).
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