最新の写真

園内の疎林,2023年5月4日午前,晴れ

この春よく鳥見の人たちが集まっていた場所がありまして,モズが子育てをしているらしい一画.はじめは巣があったのだと思います.この頃になって自分が行ってみたときは,ヒナがすでに巣から出て,親からエサをもらうシーンがよく見られているようでした.短い時間観察しただけで,ビービーなく若鳥?ヒナ?の鳴き声,親はオスとメスが周囲を飛び回る様子が見られました.上の写真はオスとヒナ.ヒナは,画面にはいないメスの持ってきたエサをもらおうと口を開けているところでしょうか.

園内の疎林,2023年5月4日午前,晴れ

高いところに止まっているオス.モズは冬以外に見ると羽が灰色っぽく見えます.これはモスの羽は先の方だけ茶色で他は灰色なので,羽がすり減ってくる時期になると,体色が灰色に見えるそうです.



基本情報

和名
モズ
分類
鳥綱 スズメ目 モズ科 モズ属 (Lanius)
英名
Bull-headed Shrike
学名
Lanius bucephalus
状況
東京都レッドリスト(本土部)2020年版 東京都区部における区分:[CR] 絶滅危惧 IA 類,東京都本土部全体における区分:[NT] 準絶滅危惧 (参考1)
IUCN レッドリスト 2022-2[LC] Least Concern ver 3.1(絶滅のおそれなし), Pop. trend decreasing (個体数減少傾向) (参考2)

写真とメモ

モズのはやにえコレクション

記念広場,2022年11月3日午前,晴れ

記念広場のマユミの木に集まっているキバラヘリカメムシの様子を見に来たら,マユミの枝にムカデが刺さっているのを発見.モズはムカデも獲物にするのですね.ムカデの種類はわかりませんが,園内でみつけたこともあるセスジアカムカデのように見えます.

記念広場,2022年11月3日午前,晴れ

別角度から.



グリーンプラザ裏,2020年1月26日午後,くもり

マダケの林で,大物のはやにえ発見.結構大きめのカエルです.真っ黒になってますが,ウシガエルに見えます.



小合溜沿いの林,2018年12月29日昼,晴れ

ハンノキ林でみつけたモズのはやにえ.枝に突き刺してあるのはコバネイナゴに見えます.


小合溜沿いの林,2017年12月3日午後,晴れ

ハンノキ林を歩いて,ミドリシジミの卵がないかと,下枝やひこばえを舐めるように見ていたら,卵は見つかりませんでしたが,モズのはやにえと思われるカナヘビの死がいを見つけました.カナヘビの首が折られるような形で枝先に刺されています.ネット上で見つかる,はやにえになったカナヘビの写真と姿勢がよく似ていました.

小合溜沿いの林,2017年12月3日午後,晴れ

モズがはやにえをするのはなぜ,何のためなのかがまだはっきりしていないそうです.わかっているのは,はやにえが本能的な行動であることですが,有力な説として,モズは足の力があまり強くないので,捕まえた獲物を食べるときに抑えるために突き刺す説や,獲物を獲ったらとりあえずはやにえにして,腹が減っていたら食べる,減っていなければ放置する説,食料の備蓄説(実際には食べないことのほうが多い)など.



中央広場,2014年9月21日朝,晴れ

中央広場の中央部にこんもりと盛り上がるオオブタクサの群落のてっぺんにモズが止まって盛んに鳴いていました.



モズがスズメを襲う

大通り(涼亭付近),2014年2月9日午前,晴れ

大雪の翌日の午前,雪の積もった大通りを歩いていると,中央分離帯(?)のプランター付近から甲高いキーキーいう声が聞こえてきました.小鳥がケンカして転がってるように見えたのですが,よく見ると一方がモズ(メス)でした.もう一頭は羽が濡れていてその場ではよくわからなかったのですが,スズメですね.写真を撮ってみましたので時系列順に並べてみました.写真の数字は,自分が最初の1枚を撮ってから経過した秒数です.

最初のうちは,組んず解れつのケンカをしているようにみえたのですが,すぐにスズメは辛うじて立っているだけになり,数分後には動かなくなりました.印象的だったのは,モズは,最初からスズメをするどいツメでがっちり抑え続けていたということ.どちらが勝つかわからない喧嘩のように見えましたが,実はモズが獲物をおとなしくさせるのにちょっと手間取っただけだったというわけです.もう一つは,モズの攻撃のやりかたで,クチバシで攻撃を加え続けているのは,スズメの首(頚部)です.それはもう,どんな格好になっていようとも執拗に首を狙ってます.…モズは猛禽ですね.


大通り(涼亭付近),2014年2月9日午前,晴れ

大通り(涼亭付近),2014年2月9日午前,晴れ

大通り(涼亭付近),2014年2月9日午前,晴れ

大通り(涼亭付近),2014年2月9日午前,晴れ

この写真の時点で,スズメはもう辛うじて立っているのみ.相変わらずモズのツメで抑えられており,前に下がった首の後ろに攻撃を受けた跡らしきところも見えます.モズの顔が怖い!

大通り(涼亭付近),2014年2月9日午前,晴れ

大通り(涼亭付近),2014年2月9日午前,晴れ

大通り(涼亭付近),2014年2月9日午前,晴れ

スズメはもう動かなくなってますが,モズは首を攻撃するのをやめません.このシーンの間中,近くの木ではもう1頭のモズ(たぶんオス)が止まって様子を見守ってました.この獲物は夫婦で食べるのでしょうか.冬は昆虫もいないので,エサは小鳥が中心なのでしょうか.

大通り(涼亭付近),2014年2月9日午前,晴れ



水生植物公園付近,2013年11月3日朝,くもり

秋になって,遠くの木の上の方から盛んにモズの鳴き声(高鳴き)が聞こえます.キイー,キイー,キチキチキチという感じです.なかなか近くには来てくれない時期なので,遠くの写真ですがアップ.



水生植物園付近,2013年2月3日お昼,晴れ

開けた広場で,周りを見張るように木に止まっているモズ.木に隠れながらそっと撮影.大きな頭… すごいツメ…モズかっこいい.目の横の線が黒いのはオス.

水生植物園付近,2013年2月3日お昼,晴れ
水生植物園付近,2013年2月3日お昼,晴れ

その辺には何個体かいたようです.こちらは,目の横の線が茶色くて,胸の羽の薄茶い模様が目立つメス.黒い線がないと表情が優しく見えます.



参考

  1. レッドデータブック. “東京都環境局”. https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/red_data_book/.
  2. BirdLife International. 2017. Lanius bucephalus (amended version of 2016 assessment). The IUCN Red List of Threatened Species 2017: e.T22704998A118773936. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2017-3.RLTS.T22704998A118773936.en. Accessed on 19 December 2022.
  3. “モズ”. ウィキペディア日本語版. 2022-11-09. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%82%BA, (参照 2022-12-19).
  4. 灰色夏モズの正体. “をかしの庭”. http://walkandsee.blog80.fc2.com/blog-entry-636.html, (参照 2023-05-06).
  5. . “”. , (参照 ).